Silverfort(シルバーフォート)とは?
特権ID保護・MFA・ITDRの仕組みを解説

Silverfort(シルバーフォート)とは?特権ID保護・MFA・ITDRの仕組みを解説

Silverfort(シルバーフォート)とは、Active Directory などの既存の認証基盤と直接連携し、サーバーやPCにエージェントを入れることなく、特権ID管理(PAM)・多要素認証(MFA)・ITDR(ID脅威検知・対応)を実現するIDセキュリティ基盤です。

特権IDの統制は「やるべき」と分かっていても、従来型のPAMはパスワードを隠す「金庫システム(Vault)」の構築や踏み台サーバーの設置が前提で、導入と定着に数ヶ月から2年以上かかることも珍しくありません。本記事では、Silverfort がなぜ既存環境を変えずに導入できるのか、従来型PAMとの違いと仕組みを整理します。

Silverfort

統合ID保護プラットフォーム

Silverfort

Silverfort は Active Directory やクラウドIdPと連携し、オンプレ・クラウドの全IDアクセスを可視化・保護。特権アカウント管理、レガシーシステムへのMFA適用、システムアカウント管理、ITDRと、統合的にIDセキュリティを高めるプラットフォームです。

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Silverfort(シルバーフォート)とは

Silverfort は、ユーザーとサーバーの間に専用のシステムを挟み込むのではなく、Active Directory などの認証フローと直接連携するアーキテクチャを採ります。従来のPAMで必須だった金庫システム(Vault)の構築や踏み台サーバーの設置、各サーバーへのエージェント導入が一切不要なため、「Vaultless PAM(次世代特権管理)」と呼ばれます。

守る対象は特権IDだけではありません。一般ユーザーの多要素認証の強化、これまでMFAをかけられなかったレガシーシステムやコマンドライン、そしてブラックボックス化しがちなサービスアカウントの不正利用検知までを、1つのプラットフォームで扱えます。

国内では、一次代理店である株式会社アクトが導入・運用を支援しています。

なぜ従来型PAMでは特権IDを守りきれないのか

特権IDの重要性が理解されていても、実際のPAM導入プロジェクトは次のような理由で止まりがちです。

  • 莫大なコストと年単位の期間がかかり、予算やリソースを確保できない
  • サーバーへのエージェント導入やシステム停止が怖く、実装に踏み切れない
  • 古い(レガシー)システムの特権IDに、MFA(多要素認証)を適用できていない
  • 既存環境のままでは特権IDの利用状況を把握できず、監査で指摘を受けている

さらに深刻なのは、管理者に常に強い権限を与えておく運用そのものがリスクになるという点です。攻撃者がその常設特権IDを奪えば、防衛システムそのものを「無効化」できてしまいます。盗まれた正規のIDで正規の手順どおりに侵入されるため、マルウェアを探す発想の対策では気づけません。

従来型PAMとSilverfortの違い【比較表】

従来型PAMとSilverfortは、同じ「特権ID対策」でも設計思想が異なります。

比較項目 従来型PAM Silverfort
導入・定着の期間 数ヶ月〜2年以上(金庫の構築や運用の定着に時間が必要) 数日〜数週間(インフラ変更・エージェントなしで開始)
JIT(一時的な権限付与) 設定・管理が複雑で、対象が増えると全社展開が困難 自動化して全社展開しやすい
常設特権アカウントの排除 強い権限を持つIDが常時残存し、攻撃の標的になる 常設特権をゼロ化(必要な時だけ一時的に付与)
特権IDの自動検出・可視化 機能なし AIが常時自動で検出・分類(隠れた特権IDも)
アクセス制御(バイパス対策) 機能なし 認証フローへのインライン制御で、あらゆる経路にMFAを強制
横展開(ラテラルムーブメント)阻止 機能なし PowerShell や RDP の異常な認証をAIが検知・ブロック

Silverfortの主な機能

特権ID管理(PAM)

必要な時に、必要な時間だけ特権を付与する「JIT(ジャスト・イン・タイム)アクセス」と「最小特権の原則」を、既存環境にそのまま適用できます。申請・承認フローも自動化できるため、常設特権をゼロに近づけながら現場の業務効率を落としません。

MFAの適用範囲を広げる

これまで多要素認証をかけられなかった PowerShell などのコマンドラインやレガシーシステムへ、MFAを適用できます。認証フローの中に入って制御するため迂回ルートが残らず、攻撃者の横展開を封鎖できます。

多要素認証そのものの考え方はMFA(多要素認証)とは?で解説しています。

ITDR(ID脅威検知・対応)

IDに関する脅威をリアルタイムに検知し、対応するための領域です。Silverfort は認証の発生点で動くため、PowerShell や RDP の異常な認証といった横展開の兆候をその場でブロックできます。

ITDRの全体像はITDRとは?をご覧ください。

サービスアカウントの可視化と保護

システム間を自動連携する「サービスアカウント」は、担当者が変わると誰も棚卸しできない状態になりがちです。Silverfort はこれを自動検知し、仮想フェンスによって想定外の使われ方を止めます。

「エージェントレス」で何が変わるのか

Silverfort は完全なエージェントレス・プロキシレス設計です。保護対象の重要サーバーや一般PC、ネットワーク機器に個別のソフトウェアを入れる必要がなく、プロキシサーバーの設置も不要です。

この違いが実務にもたらす効果は3つあります。1つ目は、システム停止(ダウンタイム)のリスクが無いこと。2つ目は、ユーザーのログイン方法を変えないため社内への説明や教育が最小限で済むこと。3つ目は、インフラ改修が発生しないため構築コストと導入期間が大きく圧縮されることです。

ID管理の全体像における位置づけはIAMとは?もあわせてご覧ください。

導入を検討すべき企業のケース

次のいずれかに当てはまる場合、Silverfort の適合度は高くなります。

  • Active Directory が社内認証の中心になっている
  • レガシーシステムやコマンドラインに多要素認証を適用できていない
  • 監査や親会社から、特権IDの利用状況の可視化を求められている
  • 従来型PAMの見積りを取ったが、金額と期間が折り合わなかった
  • サービスアカウントの棚卸しができておらず、実態が分からない
  • システムを止められないため、エージェント導入を前提にした製品を選べない

世界では Fortune 50 企業をはじめ数百のグローバル企業が採用しており、国内でもセキュリティ基準の厳しい銀行・金融機関や、止めることが許されない基幹システムを抱える企業から導入が進んでいます。

よくあるご質問

Silverfort と IDaaS(Okta・Microsoft Entra ID など)は何が違いますか?
IDaaSはクラウドサービスへのシングルサインオンや認証を担う製品です。Silverfort は Active Directory やクラウドIdPと連携し、IDaaSではカバーしづらいオンプレミスのサーバー、レガシーシステム、コマンドライン、サービスアカウントまで多要素認証と特権制御を広げます。置き換えるものではなく、併用して守る範囲を広げる関係です。
ITDRとは何ですか。Silverfort との関係を教えてください。
ITDR(Identity Threat Detection and Response)は、IDに関する脅威を検知して対応する領域を指します。Silverfort は認証フローの中に入って動作するため、PowerShell や RDP の異常な認証といった横展開の兆候をリアルタイムに検知し、その場でブロックできます。
すでに多要素認証を導入していますが、それでも必要ですか?
多くの企業では、クラウドサービスへのログインには多要素認証が適用できていても、Active Directory 配下のサーバーへの直接ログイン、PowerShell などのコマンドライン、システム間連携に使うサービスアカウントには適用できていません。攻撃者はこの適用できていない経路を狙います。Silverfort は既存環境を変えずに、この空白へ多要素認証を広げます。

まとめ

従来型PAMは「パスワードを金庫にしまう」思想、Silverfort は「認証フローの中に入る」思想です。この差があるため、既存インフラを改修せずエージェントも入れずに、数日から数週間で特権IDの統制を始められます。特権ID管理、レガシーへのMFA適用、サービスアカウント保護、ITDRを1つの基盤で扱える点が、Silverfort の位置づけを分かりやすくしています。

Silverfort の製品情報・導入支援

株式会社アクトは Silverfort の国内一次代理店です。複雑な既存環境への導入を、専門エンジニアが設計から運用まで支援します。機能の詳細・導入方式・価格のご案内は製品ページをご覧ください。

Silverfort

統合ID保護プラットフォーム

Silverfort

Silverfort は Active Directory やクラウドIdPと連携し、オンプレ・クラウドの全IDアクセスを可視化・保護。特権アカウント管理、レガシーシステムへのMFA適用、システムアカウント管理、ITDRと、統合的にIDセキュリティを高めるプラットフォームです。

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