NTTタウンページ、メールマガジン配信先のメールアドレス14万2,126件が流出 委託先が使うアララの「repica」に不正アクセス

NTTタウンページは2026年11月5日、同社の委託先が利用するアララのメール配信サービス「repica」が第三者による不正アクセスを受け、同社がメールマガジンの配信に使った一部のメールアドレスが流出したと発表した。対象は10月8日から10月31日までに同社がメールマガジンを配信した顧客で、件数は14万2,126件である。現時点で、同社システムへの不正アクセスや、同社が自社で保有する顧客データの流出は確認されていないとしている。

対象は10月8日〜31日の配信先

NTTタウンページの発表によると、同社は委託先が利用するアララのメール配信サービス「repica」を経由して、顧客にメールマガジンを配信していた。アララから、repicaが不正アクセスを受け、同社がメールマガジン配信に使った一部のメールアドレスが流出したとの報告を受けたという。

流出したのはメールアドレスで、メールアドレス以外の顧客データ、購買データ、メール本文、メール件名などについては、現時点で流出は確認されていない。これらの内容はアララからの報告に基づくもので、その他の影響範囲については調査を続けているとしている。

同社は現在、メールマガジンの配信をすべて停止している。

なお、アララは11月2日の第2報で、原因をWebサーバーの脆弱性(セキュリティ上の弱点)およびシステム環境における問題とし、10月31日にメール配信サービスの提供をすべて停止したと公表している。

詐欺対策を手がける企業も影響を受けた

NTTタウンページは、特殊詐欺の被害防止に向けて自治体や警察と連携協定を結ぶなど、詐欺対策の取り組みを進めてきた企業でもある。今回は、同社の委託先が利用するメール配信サービスへの不正アクセスにより、顧客のメールアドレスが流出した。委託先が利用する外部サービスまで含めて、情報の取り扱いを確かめる必要性を示す事例といえる。

同社は、流出したメールアドレスが悪用され、不審なメールなどが送られる可能性があるとして、心当たりのないメールに記載されたURLへのアクセスや添付ファイルの開封をせず、個人情報やID・パスワードなどを入力しないよう注意を呼びかけている。また、同社を装った不審な連絡を受けた場合は対応せず、同社の問い合わせ窓口に連絡するよう求めている。

「誰が、何を、どこに預けているか」を把握する

今回、NTTタウンページはアララと直接契約していたわけではなく、委託先が利用するサービスとしてrepicaを使っていた。アララのメール配信サービス「アララメッセージ」や「repica」をめぐる一連の不正アクセスでは、委託先などを通じてアララのサービスを利用していた企業から、発表が相次いでいる。

発注元にとっては、自社の顧客情報が委託先を通じてどのサービスに渡っているのかを把握しておくことが欠かせない。委託先が再委託を行う場合や外部サービスを利用する場合の報告ルールを契約で定め、預けているデータの項目と保管期間を定期的に確かめておくことが、事故が起きたときに素早く影響範囲を説明するための前提になる。

同じ手口に、自社は備えられていますか?

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