三井住友海上とあいおいニッセイ同和損保、システムへの不審なアクセスを検知 契約者専用ページやネット完結型の保険など複数のサービスを一時停止

三井住友海上火災保険株式会社とあいおいニッセイ同和損害保険株式会社は2026年11月3日、自社のシステムに対する第三者からの不審なアクセスを検知したとして、契約者向けのWebサービスなどを一時停止していると発表した。両社は11月4日に内容を更新し、同日8時時点で停止中のサービスを示している。両社は、停止の目的を顧客情報の保護、被害の拡大防止、影響の調査としている。

両社で停止しているサービス

両社の発表によると、11月4日8時時点で一時停止しているサービスは次のとおりである。

三井住友海上:

  • ご契約者さま専用ページ(専用ページから移る一部のシステムにも影響)
  • 1DAY保険
  • ネットde保険 @とらべる/@ごるふ/@さいくる
  • Myエージェント
  • 防災アラート
  • 法人お客さまWebサービス
  • e-G1

あいおいニッセイ同和損保:

  • ご契約者さま専用ページ(専用ページから移る一部のシステムにも影響)
  • ワンデーサポーター
  • eとらべる海外旅行保険
  • Myエージェント
  • 法人お客さまWebサービス
  • e-G1

両社とも、今後これら以外のサービスも停止する可能性があるとし、対象の追加や復旧については公式サイトで知らせるとしている。

何が起きたのかは「調査中」

両社の発表は、不審なアクセスを検知したことと、サービスを止めていることを伝える内容にとどまっている。いつ、どのシステムに、どのような経路でアクセスがあったのか、顧客情報が外部に流出したかどうかは、現時点の発表では明らかにされていない。

報道によると、両社は11月4日、システムが11月2日に不正アクセスを受けたと明らかにし、現時点で個人情報の流出は確認されていないとしている。

両社は同じMS&ADインシュアランスグループに属し、2027年4月1日に関係当局の認可などを前提として合併し「三井住友海上あいおい損保」になる予定である。今回の発表でも、Myエージェント、法人お客さまWebサービス、e-G1といった同じ名称のサービスが両社の停止対象に並んでいる。

サービス停止の判断と、事前に必要な備え

保険会社の契約者向けページは、契約内容の確認や各種手続きに使われ、氏名や住所、契約情報といった、慎重に取り扱う必要のある情報に関わる。両社は、被害の有無が明らかになっていない段階で、顧客情報の保護や影響の調査を目的に、契約者向けページやネットで申し込む短期の保険まで一時停止している。止めれば利用者に不便が生じるが、一般に、侵入の拡大を防ぐ対策の一つとして、影響を受けたシステムを早期に隔離(ネットワークから切り離すこと)する方法がある。

一般の企業にとっても、異常なアクセスを検知したときに「どのサービスを、誰の判断で、どこまで止めるのか」をあらかじめ決めておくことが重要になる。不審な通信や端末の振る舞いを早く見つけ、影響範囲を絞り込む監視の仕組みも、停止の範囲や期間を左右する要素の一つである。

利用者の側では、今回の件に便乗して保険会社を装うメールやSMSが届くおそれがある。手続きは、メールのリンクからではなく、公式サイトや公式アプリから行うようにしたい。

導入事例

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出典・参考リンク