MIRARTHホールディングスは2026年10月22日、グループ会社のタカラレーベンが運営するオーナーズクラブ「DLPS」で、会員の個人情報約11,300件が外部に漏えいした可能性があると発表した。メール配信業務の委託先であるSolvvy株式会社が利用するメール配信サービス「ブラストメール」が、第三者から不正アクセスを受けた。漏えいの可能性があるのは氏名、メールアドレス、住所で、クレジットカード情報や暗証番号などの決済関連情報は含まれていないとしている。
委託先からの連絡で判明
発表によると、タカラレーベンは10月21日18時ごろ、委託先のSolvvyから、同社がメール配信業務で使っているブラストメールに不正アクセスが発生したとの連絡を受けた。詳しい被害状況や原因は、ブラストメールの提供元で調査している。
タカラレーベンは新築分譲マンションの企画・開発や販売を手がける。DLPSは同社のオーナーズクラブで、会員向けにアプリを提供している。同社は現在、DLPSアプリのログインを停止する措置を取っている。
漏えいの範囲や影響の詳細は、サービス提供元と関係各所で調査を進めており、事実関係が判明し次第、対象の会員に個別に案内するという。
住所が含まれる点に注意
今回漏えいの可能性がある情報には、氏名とメールアドレスに加えて住所が含まれる。マンションのオーナー向けの会員組織であるため、登録された住所が購入した物件の所在地と重なる場合もある。管理組合や管理会社、リフォームの案内などを装ったメールや郵便物が届いた場合は、記載された連絡先ではなく、公式サイトなどで確認した窓口に問い合わせることが望ましい。
同社は、クラブや関係者を装った不審なメールやフィッシング詐欺(偽のサイトに誘導して個人情報などを盗む手口)に注意し、身に覚えのない連絡に記載されたURLへのアクセスや添付ファイルの開封をしないよう呼びかけている。
委託先が使う外部サービスまで把握しているか
今回の経路は、タカラレーベンから配信業務を受託したSolvvyが、さらに外部のメール配信サービスを利用していたというものである。ブラストメールへの不正アクセスをめぐっては、ほかの利用企業や自治体も、情報が漏えいした可能性があると相次いで発表している。
顧客の情報を預ける企業は、委託先がどのクラウドサービスを使ってデータを保管しているかまで把握しておく必要がある。委託契約の際に利用サービスの一覧を提出させる、預けるデータを配信に必要な項目に限る、といった取り決めは、委託先が利用する外部サービスで起きた事故の影響を小さくするための対策になる。
同じ手口に、自社は備えられていますか?
