韓国ネット通販、未曾有の大規模情報流出「国民のほとんどが被害」3370万名影響と推測

韓国ネット通販最大手のクーパン(Coupang)で、顧客約3370万名分の個人情報が流出した事件が大きな波紋を呼んでいる。
この数字は韓国成人人口の約3分の2に相当し、事実上「国民のほとんどが被害を受けた」と言われるほどの未曾有の大規模流出とされている。

流出が明らかになったのは2025年11月下旬。
最初にクーパンが警察に届け出た被害はわずか4500名分だったが、その後の調査で被害規模が一気に3370万名に拡大したことが判明し、国民に衝撃が走った。
流出した情報には氏名、電話番号、住所、注文履歴だけでなく、アパートやマンションの玄関暗証番号まで含まれているケースもあり、詐欺やストーカー、住居侵入といった二次被害への不安が急速に広がっている。
警察の捜査によると、容疑者として浮上しているのはクーパンの元従業員で中国国籍の人物だ。
この人物は退職後も社内システムへのアクセス権が残ったままだったとみられ、出国後に大量の顧客データを不正に持ち出した疑いが持たれている。
クーパン側は流出に気づくまでに約5カ月かかったことも明らかになり、セキュリティ管理に対する疑問の声も上がっている。

韓国政府は緊急対策会議を開き、国民に対し「身に覚えのない配送関連メールやSMSのリンクは絶対にクリックしない」「不審な電話には応じない」といった注意喚起を行っている。
また、クーパンの即日配送サービス「ロケット配送」を日常的な利用者が多いことから、悪用された個人情報をもとに「荷物が届いていません」「再配達の手続きが必要です」といった偽の連絡が急増する恐れも懸念されている。
SNSでは「もうクーパンは使えない」「会員情報全部消して退会した」「韓国に住んでる人は全員被害者だろ」といった声が相次ぎ、利用者離れの動きも加速。
ソフトバンクグループが出資するクーパンに対する不信感は、韓国国内だけでなく日本でも広がっている状況が進んでいる。

https://x.com/sUwZN7CyhK2b8Ro/status/1995637464229462069
https://x.com/Daishi_hundred/status/1995325705463463946
https://x.com/shouchu_007/status/1995604053037121857

クーパンは現在、公式サイトやアプリ上で事件に関する詳細な説明をほとんど行っておらず、補償や再発防止策についても具体的な発表はない。
警察は国際捜査を進めているが、容疑者が海外にいる可能性が高く、全容解明には時間がかかるとみられている。

【参考記事】
https://jp.reuters.com/business/FSPPZR7CZZJ3LAT7ANKRAXGC2Q-2025-12-01/
https://www.asahi.com/articles/ASTD1323QTD1UHBI00YM.html
https://www.mk.co.kr/jp/society/11481543

 

Qilin攻撃の実態と多層防御の実践法を解説