静岡県御殿場市の教育委員会は、市立小中学校の校務システムがランサムウェアに感染したと発表した。
感染が判明したのは2025年11月25日で、システムに保存されていた児童生徒約6,000名分の情報が含まれるサーバーが被害を受けたという。
感染が確認されたのは、学校の成績処理や健康診断データなどを管理する「校務システム」だった。
被害判明後の対応として、システムはネットワークから遮断され、現在は代替の校務支援システムを用いて学校運営を継続している。
一方で、一部のデータが暗号化されたため、成績処理や高校受験関連書類の作成などに支障が出ている状況だという。
教育委員会によると、現時点で身代金要求を示すメッセージは確認されていないものの、個人情報の外部への流出については「可能性は否定できない」と説明している。
また、専門業者による復旧作業を進めており、暗号化されたファイルのサンプルを警察庁に提出し、復号ツールの有効性を検証中としている。
同市教育委員会は「児童生徒や保護者の皆様にご心配をおかけし、誠に申し訳ありません。早期復旧に全力を挙げるとともに、再発防止に向けてセキュリティ対策を強化してまいります」とコメント。
御殿場市内の小中学校は通常通り授業を行っており、保護者への個別連絡は順次進められている。
【参考記事】
https://news.at-s.com/article/1856675
https://news.livedoor.com/topics/detail/30083191/

