2025年11月19日、愛知県警サイバー犯罪対策課は、楽天モバイルのオンライン契約システムに他人のIDとパスワードで不正ログインし、通信回線(eSIM:スマートフォンに電子的に組み込むSIMカード)を大量に不正契約したとして、愛媛県新居浜市の男子高校生(18歳)を不正アクセス禁止法違反容疑で逮捕した。
同時に、神奈川県平塚市の別の男子高校生(17歳)を割賦販売法違反容疑で逮捕したと発表した。
捜査関係者によると、2人はSNS上で知り合い、18歳の高校生が他人の認証情報を悪用して2100回線以上を不正に開通。
17歳の高校生が1回線あたり1600〜5000円で買い取り、犯罪グループに転売していたとされる。
開通した回線は匿名性が高いeSIMであるため、詐欺やフィッシングサイトの連絡用番号として悪用された可能性が高く、少なくとも180回線が実際に犯罪に利用された形跡があるという。
逮捕された18歳の高校生は「数え切れないほど契約して売った」と容疑を認めている一方、17歳の高校生は一部を否認している。
愛知県警は、入手した認証情報の出どころや転売先の犯罪組織の実態について捜査を進めるとともに、電子計算機使用詐欺容疑での追加立件も視野に入れている。
楽天モバイルは事件を受け、オンライン契約時の本人確認手続きをさらに強化する方針を明らかにしたが、被害総額や補償の詳細については「個別対応中」として公表していない。
【参考記事】
https://www.jiji.com/jc/article?k=2025111900856&g=soc

