不正ログインは、企業や個人にとって重大な脅威となっています。インターネットの普及とともに、サイバー犯罪者が悪用する手法も高度化し多様化しています。不正ログインが発生すると、個人情報の漏洩やデータの消去、業務の停止など、さまざまな被害が生じる可能性があります。この記事では、不正ログインの定義や原因、具体的な対策について詳しく解説します。

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不正ログインとは?

不正ログインとは、悪意のある第三者が正当なユーザーの認証情報を用いてシステムやサービスに不正にアクセスする行為を指します。通常、ユーザー名やパスワードを盗む、推測する、または不正に取得する方法が使われます。この行為は、個人情報や機密データの窃取、システムの破壊、悪意のある活動に利用されることが多いです。例えば、SNSアカウントやオンラインバンキングのアカウントが不正にアクセスされると、重大な被害が発生する可能性があります。

不正ログインの原因とは

不正ログインが発生する主な原因は、ID・パスワードの管理が不十分であることや、システムにセキュリティ上の脆弱性が存在することです。これらの問題は、多くの企業や個人にとって重大なリスクとなります。以下に、具体的な原因を詳しく解説します。

ID・パスワード管理が甘い

多くのユーザーは、簡単なパスワードを使用したり、同じパスワードを複数のサービスで使い回す傾向があります。これにより、パスワードが漏洩した場合、複数のアカウントが一度に不正アクセスのリスクにさらされることになります。さらに、パスワードの定期的な変更を怠ることも、不正ログインのリスクを高める要因となります。

セキュリティ上の脆弱性

システムやソフトウェアに存在する脆弱性は、不正ログインの大きな原因となります。攻撃者は、これらの脆弱性を悪用してシステムに侵入し、データを盗んだり改ざんしたりします。特に、パッチが適用されていない古いシステムや、セキュリティ設定が不十分な場合は、脆弱性を突かれるリスクが高まります。

不正ログインの想定される被害

不正ログインによる被害は多岐にわたります。代表的な被害として、機密情報や個人情報の漏洩、データの暗号化と人質化(ランサムウェア)、データ・ファイルの窃取や消去が挙げられます。以下に、それぞれの被害について詳しく解説します。

機密情報や個人情報の漏洩

不正ログインにより、機密情報や個人情報が漏洩するリスクがあります。これには、ユーザーの名前、住所、電話番号、クレジットカード情報などが含まれます。漏洩した情報は、犯罪者によって不正利用される可能性があり、被害者は金銭的な損失やプライバシーの侵害に直面することになります。

データを暗号化され人質にされる(ランサムウェア)

不正ログインにより、ランサムウェアがシステムに侵入し、データを暗号化して人質に取るケースがあります。攻撃者は、暗号化されたデータを元に戻すための身代金を要求します。支払いに応じなければ、データが永久に失われるリスクがあります。このような被害は企業にとって甚大な損害をもたらす可能性があります。

データ・ファイルなどの窃取・消去

不正ログインによって、データやファイルが窃取されたり消去されたりすることがあります。攻撃者は、重要なビジネス情報や顧客データを盗み、競争相手に売却したり、金銭的利益を得るために利用します。また、データの消去により、業務が停止し、企業に多大な損害を与えることもあります。

不正ログインを起こさないための対策

不正ログインを防ぐためには、複数の対策を講じる必要があります。ここでは、従業員のセキュリティ意識向上のためのトレーニング、セキュリティソフトの導入、多要素認証の導入、OSやアプリケーションの最新状態の維持について解説します。

従業員のセキュリティ意識向上のためのトレーニングを実施する

従業員のセキュリティ意識を向上させるためには、定期的なトレーニングが不可欠です。トレーニングプログラムでは、フィッシング攻撃の兆候を見分ける方法や、強固なパスワードの作成・管理方法などを教えます。従業員一人ひとりがセキュリティに対する高い意識を持つことで、不正ログインのリスクを大幅に減らすことができます。

セキュリティソフトを導入する

セキュリティソフトを導入することは、不正ログインを防止するための基本的な対策の一つです。これらのソフトウェアは、マルウェアやフィッシング攻撃を検出し、ブロックする機能を持っています。また、リアルタイムでシステムを監視し、不正なアクセスが試みられた場合に警告を発することができます。

多要素認証を導入する

多要素認証(MFA)の導入は、不正ログインを防ぐための強力な手段です。MFAでは、パスワードに加えて、スマートフォンのアプリやハードウェアトークンなど、追加の認証方法を要求します。これにより、パスワードが盗まれた場合でも、攻撃者がアカウントにアクセスすることを難しくします。

OSやアプリケーションを常に最新の状態に

OSやアプリケーションを常に最新の状態に保つことは、不正ログインを防ぐために重要です。メーカーが提供するセキュリティパッチやアップデートを適用することで、既知の脆弱性を修正し、攻撃者がそれらを悪用するのを防ぎます。特に重要なシステムやアプリケーションについては、定期的なアップデートを欠かさず行うことが必要です。

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