クリプトジャッキングは、他人のコンピュータやスマートフォンなどのデバイスを不正に利用し、暗号通貨の採掘を行うというものです。クリプトジャッキングによって、ユーザーは気づかないうちにデバイスのリソースを盗まれ、パフォーマンスの低下や電力消費の増加といった問題に直面します。本記事では、クリプトジャッキングの定義から、その主な手口、そして具体的な対策方法までを詳しく解説します。
クリプトジャッキングとは
クリプトジャッキングとは、マルウェアを使用して他人のコンピュータやスマートフォンを不正に利用し、暗号通貨を採掘(マイニング)するサイバー攻撃の一種です。攻撃者はユーザーのデバイスのリソースを消費し、自分の利益を得ることを目的としています。これにより、ユーザーはデバイスのパフォーマンス低下や電力消費の増加といった問題に直面することが多いです。
クリプトジャッキングの主な手口
WEBサイトへ不正なコードを埋め込む
正規のWEBサイトに悪意のあるスクリプトを仕込む手法が多く見られます。ユーザーがそのサイトを訪問すると、自動的にスクリプトが実行され、デバイスのリソースを暗号通貨の採掘に使用されます。この方法は、特にトラフィックの多いサイトで効果的であり、多くのユーザーが知らず知らずのうちに被害を受けています。
不正なリンクを貼ったメールを送信する
攻撃者は、不正なリンクを含むフィッシングメールを送信し、ユーザーにリンクをクリックさせることでマルウェアをインストールさせます。このマルウェアがインストールされると、デバイスが暗号通貨の採掘に利用されます。特に、信頼できる送信者を装ったメールが使われるため、ユーザーは注意が必要です。
クリプトジャッキングされるとどうなる?
クリプトジャッキングの被害を受けると、デバイスのパフォーマンスが低下し、動作が遅くなることが一般的です。さらに、電力消費が増加し、バッテリーの寿命が短くなることもあります。また、デバイスが過熱し、ハードウェアの故障リスクが高まる可能性もあります。
クリプトジャッキングの対策
EDRなどのセキュリティソフトを導入する
クリプトジャッキングを防ぐためには、エンドポイント検出および対応(EDR)ソリューションなどの高度なセキュリティソフトを導入することが効果的です。これらのツールは、マルウェアの検出と除去を自動で行い、デバイスの安全を確保します。
OSなどを常に最新の状態に保つ
デバイスのオペレーティングシステム(OS)やソフトウェアを常に最新の状態に保つことは、クリプトジャッキングの予防に重要です。セキュリティパッチやアップデートを適用することで脆弱性を修正し、攻撃のリスクを低減します。
不審なサイトやメールを安易にクリックしない
当たり前ではありますが、不審なサイトやメールを安易にクリックしないことも重要な対策です。特に、信頼できない送信者からのメールや、怪しいリンクが含まれたサイトは避けるべきです。自分の判断で不明なリンクをクリックするリスクを減らすことが求められます。
不審な広告などをクリックしないよう広告をブロックする
不審な広告をクリックしないようにするためには、広告ブロッカーを利用することが推奨されます。広告ブロッカーを使用することで悪意のある広告を表示させず、デバイスのセキュリティを強化することができます。
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