ファストフォレンジック(Fast Forensic)は、サイバーセキュリティの現場で重要性を増している調査手法です。これは、サイバー攻撃やセキュリティ侵害が発生した際、迅速かつ効率的に原因究明を行うことを目的としています。ファストフォレンジックは、特に情報漏洩やマルウェア感染などのインシデント発生時に、被害の範囲の特定、被害の封じ込め、さらなる攻撃の防止に役立ちます。

ファストフォレンジックとは

セキュリティインシデントの初期対応において、短時間でのデータ収集、分析を行う調査手法です。迅速な初動対応が可能となり、短期間で原因を究明し、被害範囲を特定し、被害の拡大を防ぐことができます。

ファストフォレンジックの目的と必要性

ファストフォレンジックの主な目的は、セキュリティインシデントが発生した際に、迅速に原因を究明し被害を最小限に抑えることです。情報セキュリティ侵害の場合、時間との戦いとなるため、迅速な対応は非常に重要です。また、ファストフォレンジックを行うことで、インシデントの原因を迅速に特定し適切な対応をとることで、損失の最小化が可能となります。

ファストフォレンジックでできること

ファストフォレンジックを用いることで、次のようなことが可能となります。

  • 迅速な初動対応: インシデント発生直後の迅速な対応により、被害の拡大を防ぎます。
  • 短期間での原因究明: インシデントの原因を速やかに特定し、適切な対策を講じることができます。
  • 被害範囲の特定・被害の封じ込め: 被害範囲を迅速に特定し、被害の封じ込めを行います。

EDRを応用した調査も可能

エンドポイント検出・対応(EDR)ソリューションを応用して、より深いレベルでの調査を行うことも可能です。EDRは、エンドポイントでの様々な活動をリアルタイムで監視し、異常を検出した際に、即座に対応を行うことができるため、ファストフォレンジックと併用することで、より効果的なセキュリティ対策が実施できます。

ファストフォレンジックの活用シーン

ファストフォレンジックは、以下のようなシーンで特に有効です。

  • 情報漏洩が起きたとき: 漏洩した情報の範囲と原因を迅速に特定し、二次被害の防止に努めます。
  • ランサムウェアなどのマルウェア感染が疑われるとき: 感染源と被害範囲を迅速に特定し、感染の拡大を防ぎます。

ファストフォレンジックと他の対策手法の関連性

ファストフォレンジックは、他のセキュリティ対策手法と組み合わせることで、より効果的なセキュリティ体制を構築できます。

侵入検知システム(IDS/IPS)との関連性

IDS/IPSはネットワーク上の不審なトラフィックを検出し、攻撃を防ぐ役割を果たします。これらのシステムとファストフォレンジックを連携させることで、攻撃の早期発見と対応が可能になります。

セキュリティ監視(SOC)との関連性

セキュリティ監視は組織全体のセキュリティ状態を24時間365日監視し、インシデント発生時に迅速に対応します。ファストフォレンジックを組み込むことで、さらに迅速かつ効果的なインシデント対応が実現できます。

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