「埼玉大学」で、在学生の成績に関するレポート情報が閲覧可能な状態になっている事態が確認された。
このレポートは学生の学修状況を示すもので、学生とその保護者向けに学内認証システムを通じて限定公開されていた。
しかし、使用していたソフトウェア設定に不備があり、特定の画面操作を行うとレポート内の情報が一覧表示される状態になっていたという。
この問題が発生した期間は2025年11月14日から同年11月18日までで、11月18日に学生からの指摘を受けて発覚した。
閲覧可能だった情報には、学籍番号、所属コード、学部名、学科名などが含まれていたとのことで、影響対象となる在学生は8,373名に上る。
なお氏名や連絡先、生年月日など、個人を直接特定できる情報は含まれていなかったという。
また、データのダウンロードはできない仕様となっており、アクセスも学内認証が必要なURLを通じて周知されていた。
大学は対応としてレポートの公開停止を行っており、現在までに情報の不正利用や外部への拡散は確認されていないという。
大学側は、ツールの仕様やリスクに関する職員の理解不足と、公開前の確認作業の不十分さが重なったと説明。
埼玉大学は再発防止のため、データソースの管理方法や公開手順を明確化、公開前のチェック体制を強化、教職員向けに研修の実施や個人情報の取り扱いに関する注意喚起など徹底するとしている。
【参考記事】
https://www.saitama-u.ac.jp/news_archives/202512151100.html

