生活保護受給者など3,950名分の情報列車に置き忘れ「公務員って色々と意識が低いな」とSNS【静岡市】

静岡市の「葵区役所生活支援課」職員が生活保護受給者の個人情報を含む資料が入ったバッグを電車内に置き忘れた。

公表では同年12月2日、当該職員がJR静岡駅で列車を降車する際にバッグを車内の荷物掛けに掛けたまま忘れたという。
バッグには「休日夜間当番職員用ファイル」と呼ばれる資料が入っており、生活保護受給者とその親族、民生委員など3,950名分の情報が含まれていた。
該当する情報として氏名、住所、電話番号、マイナンバー、既往歴などが確認されている。
列車は静岡止まりの快速列車だったため終点に到達後、交通機関の職員が遺失物としてバッグを回収した。
職員は置き忘れから約4時間後に紛失に気づき、上司に報告。
交通機関の職員2名がバッグの中身を確認したため、個人情報の流出の可能性が生じた。
資料は翌3日正午ごろに市の職員が回収しており、二次被害は確認されていないとのこと。

静岡市では、勤務時間外に生活保護受給者が死亡するなどの緊急事態に即時対応するため、当番職員が同ファイルを持ち帰る運用を行っていた。
個人情報の持ち出しは所属長が認めていたが、持ち出し時の確認や記録は行われていなかった。
また、個人情報を携帯する際は体から離さないよう定められていたが、職員はこのルールを守っていなかった。
静岡市は再発防止策として、当番職員による資料の持ち帰りを廃止。
緊急時には庁舎に出勤して対応する方式に変更した。
さらに、個人情報の取り扱いに関する意識とルールを徹底するための研修を実施するという。

なおSNS上では、「毎日誰かがこの人数の個人情報を当番で持ち帰り??単純に個人情報保護法に抵触しないの?」「未だに物理資料を持ち歩くなんて。」「公務員って色々と意識が低いな」と言った不安の声が確認できる。


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