2025年11月12日、「広島工業大学」が管理するネットワークシステムがサイバー攻撃を受けた。
学生や教職員の個人情報が外部に流出するおそれがあるとのこと。
大学によると、攻撃を受けた可能性のある情報として、ユーザーID(システムにログインするための識別番号)、氏名、メールアドレス、パスワードが該当しているという。
大学は「現時点で、情報が実際に外部へ持ち出された痕跡は確認されていない」と説明しており、ランサムウェアによる被害も発生していないとのこと。
大学は対応として、警察や専門機関と連携して調査を進め、個人情報保護委員会および文部科学省にも報告している。
また対象となる学生・教職員には個別にメールで注意喚起を行い、システムのセキュリティ強化を進めているとのこと。
公表時点で流出した情報を悪用したとみられる不審なメールや電話などの二次被害は確認されていないとし、「今後もし不審な連絡があった場合は、絶対に個人情報を教えたり、リンクをクリックしたりしないでください」と呼びかけている。
「パスワードを定期的に変更する」「同じパスワードを複数のサービスで使い回さない」「見慣れないメールの添付ファイルやリンクは開かない」といった基本的な対策が重要とされている。
広島工業大学は「皆様にご心配とご迷惑をおかけしたことを深くお詫び申し上げます」とし、再発防止の姿勢を示している。

