80カ国以上セキュリティ大会、日本が2位 国内開催は初

2025年11月11日〜14日、千葉市幕張のホテルニューオータニ幕張で、若手サイバーセキュリティ人材の国際大会「International Cybersecurity Challenge(ICC) TOKYO 2025」が開催。
大会は、世界80カ国以上から選ばれた精鋭たちが熱戦を繰り広げた。
日本での開催は今回が初めてで、アジア地域としても初の開催となる。

大会は、26歳未満の若手プレイヤーがチームを組んで挑む「Capture The Flag(CTF)」形式で、暗号解読やウェブサイトの脆弱性発見、IoT機器のハッキング対策など、現実のサイバー攻撃・防御を模した課題を解き、得点を競う。
特に今回は、攻撃と防御をリアルタイムで繰り返す「Attack & Defense」方式も採用され、会場の大スクリーンでは各チームの動きがアニメ風キャラクターの演出とともに映し出され、観客も一緒に盛り上がるエンターテイメント性の高い大会となった。
大会結果は以下の通り。

1位 Team Europe(欧州チーム) ※4年連続優勝
2位 Team Asia(アジアチーム) ※日本代表6名を含む
3位 US Cyber Team(米国チーム)

日本を含むアジアチームは、Jeopardy形式(課題解決型)でもAttack & Defense形式でも高いパフォーマンスを見せ、総合2位という成績を収めた。

https://x.com/Satoooon1024/status/1989594619374702937

大会期間中は、一般来場者や小中学生向けのサイバーセキュリティ体験ワークショップも同時開催。
フィッシング詐欺の手口を体験したり、プログラミングツール「Scratch」で簡単なゲームを作ったりと、子どもたちにも「サイバー世界の面白さと怖さ」を実感してもらう機会が提供された。
主催者の欧州連合サイバーセキュリティ機関(ENISA)は「次世代のサイバー防衛力を育てる大切な場」と位置づけ、来年2026年5月はオーストラリア・ブリスベンでの開催が決定している。
大会終了後も、参加者や運営スタッフはSNS上で「#icctokyo2025」のハッシュタグを使って写真や感想を続々と投稿。
若い才能が国境を越えて繋がった4日間だったことが伺える。

https://x.com/icctokyo2025/status/1990298250432360849

https://x.com/__nomeaning__/status/1989685133000192206

 

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