2025年11月5日、物流大手「西濃運輸」社で発生した不正アクセス被害を報告。
影響を受けたのは、同社が運営するオンラインサービス「マイセイノー」(荷物追跡や荷主向けのWebサービス)、「見つカル倉庫」(倉庫利用者向け会員制サービス)だった。
影響対象は会員約1,800名の個人情報で、外部流出した可能性が懸念されているという。
事件の発端は2025年8月20日頃。
不正アクセスの兆候を検知した同社は、即座に一部サービスを停止し、外部のセキュリティ専門会社に調査を依頼した。
8月21日には公式サイトで初回の公表を行い、利用者に注意を呼びかけた。
サービス停止の影響で、荷物の追跡や配送業務に一時的な遅れが生じ、物流現場にも混乱が広がっている。
11月5日の最新発表によると、流出の可能性がある情報は「見つカル倉庫」の会員データで、氏名、住所、電話番号などが含まれる。
同社は「現時点で流出データの悪用は確認されていない」と強調する一方、対象者には個別に連絡を取り、謝罪と注意喚起を行っている。
西濃運輸は再発防止策として、システムのセキュリティ強化と監視体制の拡充を進めているとのこと。
復旧作業は順次進んでおり、現在は主要サービスが再開されているが、一部機能は制限が残るという。
専門家は「サプライチェーン(供給連鎖)のデジタル化が進む中、1社の被害が業界全体に波及しやすい」と指摘。
利用者はパスワードの変更や不審な連絡への警戒を心がけるよう呼びかけられている。
【参考記事】
https://www.mino-in.co.jp/

