川崎市教育委員会(神奈川県川崎市)は2025年10月28日、市立中原中学校の40歳代男性教員が、生徒の個人情報を含むハードディスクやUSBメモリーなどが入ったリュックを紛失したと発表。
リュックには約1,770件分のデータが保存されていたという。
教員は10月10日夜、自宅で業務を行うために可搬媒体(ハードディスクやUSBメモリー)や書類を持ち帰り、帰宅途中に飲酒。
その後、川崎市中原区内の路上で寝込み、翌未明にリュックの紛失に気づいた。
紛失したデータには、生徒の氏名や住所、学習評価、部活動名簿、テスト解答用紙などが含まれており、現勤務校と前勤務校の生徒計約400名分に影響が及ぶ可能性がある。
現時点で個人情報の流出は確認されていない。
教育委員会によると、教員は管理職の許可を得ずに個人情報を持ち出しており、規定に反する行為だったという。
原因について「個人情報保護の意識欠如と管理体制の不徹底」と説明した。
川崎市は、全市立学校の教職員を対象に緊急点検と情報管理研修を実施。
個人情報を含む媒体の校外持ち出しを原則禁止するなどの再発防止策を徹底する方針を示している。
教育委員会は「引き続き警察と連携して捜索を行い、再発防止に努める」としており、市民には該当情報の悪用を疑うような不審な連絡等があった場合、速やかに教育委員会や警察へ相談するよう呼びかけている。

