「患者188名分の個人情報、拾った」外部から複数の連絡で問題発覚【多摩総合医療センター】

東京都立の医療機関「多摩総合医療センター」で、患者情報が流出した可能性が判明した。

2025年10月20日、東京都立病院機構(都立病院などを運営する公的法人)に、差出人不明の郵便物が届いたことで問題が浮上。
封筒の中には「駅のトイレで病院の封筒に入ったUSBを拾得し、個人情報が含まれていた」との文書が同封されており、さらに患者リストやファイル名が印字された資料が添付されていたという。
同日、病院の受診歴がある都民からも「封筒に入ったUSBを拾った」との連絡があり、病院職員が該当文書を回収。
翌21日には府中警察署に相談し、流出経路や原因の特定に向けた調査を開始した。
影響対象となっているのは同センター患者計188名分の個人情報で、氏名や生年月日、住所、電話番号などが該当していたという。
なお、病院が管理するUSBメモリの在庫を確認した結果、紛失は確認されていないとのことで、流出した情報が不正に利用された形跡も確認されていないという。

病院は、流出が確認された患者本人への謝罪と経緯説明を順次行うほか、関連する可能性のある患者に対しては公式ウェブサイト上で注意喚起を掲載する予定だという。
また、電子カルテ(患者情報を電子的に管理するシステム)へのアクセス履歴についても現在調査中とのこと。
再発防止策として、個人情報の取り扱い・管理体制の徹底をし、警察と連携して流出経路の全容解明を進めているとのこと。

【参考記事】
https://www.tmhp.jp/index.html

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