「任天堂にサイバー攻撃を仕掛けた」ハッカー集団の声明 相次ぐ不安の声

2025年10月11日、海外のセキュリティ情報プラットフォーム「Hackmanac(ハックマナック)」の公式Xアカウントが、「任天堂」に対してサイバー攻撃を仕掛けたとする新興ハッカー集団の声明を報じた。

声明を出したのは「Crimson Collective(クリムゾン・コレクティブ)」と名乗るハッカーグループで、自らが任天堂の内部システムに不正アクセスし、開発用ファイルや社内バックアップデータなどを取得したという。
同グループはその証拠として、データフォルダの一覧とみられるスクリーンショットをオンライン上に公開している。
Hackmanacが最初に確認し、各国のIT専門メディアが相次いで報道。
アメリカのテクノロジーメディア「Tom’s Hardware」や「TheGamer」なども取り上げ、スクリーンショット内に「production(製品)」「developer(開発者)」などのフォルダ名が確認できたと伝えている。
今回の件を受け、SNS上では「任天堂の顧客データは安全なのか」といった不安の声も広がっているが、現時点でユーザー情報の流出などの被害は確認されていない。

一方で、任天堂側からは10月15日時点で公式な発表や声明は出されていない。
流出を裏付ける証拠も明確ではなく、今回の犯行声明の信ぴょう性は確認されていない状況。
ハッカー集団が注目を集めるために「虚偽の侵入声明」を出すケースも多いと指摘されており、特にCrimson Collectiveは2025年以降に活動を開始したとみられる新しい集団で、実際の攻撃能力や目的もまだ不明とされている。
また日本国内のセキュリティ研究者は、「公開された画像だけでは実際に任天堂のシステムに侵入したかどうか判断できない。企業側が詳細を調査し、公式に否定または認めるまで、情報の真偽は慎重に見極める必要がある」とコメントしている。

任天堂は過去にもゲーム開発に関する情報が外部から不正入手される事件に巻き込まれたことがあり、今回の主張が事実であれば、同社にとって再びセキュリティ体制の強化が問われることになる。

【参考記事】
https://www.tomshardware.com/tech-industry/cyber-security/nintendo-allegedly-hacked-by-crimson-collective-hacking-group-screenshot-shows-leaked-folders-production-assets-developer-files-and-backups
https://www.computing.co.uk/news/2025/security/crimson-collective-claims-nintendo-hack
https://hitmarker.net/news/nintendo-allegedly-targeted-in-data-breach-hackers-claim-1542422

 

サイバーセキュリティ対策まるわかり3点セット 資料ダウンロード