市のサイト上に440件の個人情報「今後は複数職員による確認を徹底」【広島県】

広島県福山市は2025年9月3日、市の公式ホームページで誤って土地登記簿の情報を含むファイルを公開し、個人や法人197件分、約440件の個人情報が流出したと発表した。

問題が発生したのは、愛媛県にある国立弓削商船高等専門学校(海事系の高等教育機関)が所有する練習船「弓削丸」の体験乗船イベントに関する応募ページだった。
福山市は9月1日、応募方法を案内するため、往復はがきの記入例をエクセルファイルで公開。
ところが、このファイルには別の業務で使用されていた2005年度の土地登記簿情報が含まれており、非表示シートを操作すると住所や名義人の情報が閲覧できる状態になっていた。
市によると9月2日の午後、市民から「住所が見えている」との指摘を受けて初めて問題が判明。
流出したのは、個人や法人197件分が所有する438筆の土地登記簿情報で、名義人や住所などが含まれていた。
また、ファイルは「往復はがきレイアウト」という名称で市の内部で利用されており、職員間で個人情報が含まれている認識が共有されていなかったと説明している。
なお公表時点で、流出した情報の不正利用は確認されていないとのこと。

市は問題発覚後にファイルを削除し、内容をPDF形式に差し替えて再度公開。
影響対象者へ個別に連絡を行うという。
福山市は「今後は複数職員による確認を徹底し、公開資料はPDFでのみ掲載する」と再発防止策を示した。

【参考記事】
https://www.home-tv.co.jp/news/hiroshima/
https://newsdig.tbs.co.jp/articles/rcc/2148152

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