18歳「遊ぶ金が欲しかった」他人の楽天アカウントを販売 200万円の利益

北海道警察は2025年6月16日、不正に入手した個人情報を用いて他人の楽天アカウントへ不正アクセスしたとして、東京都在住の18歳の無職の男性を不正アクセス禁止法違反および電子計算機使用詐欺の疑いで札幌地方検察庁に書類送検した。

警察の発表によると、この男性は2024年8月、他人の楽天アカウントに不正にログインし、約5万円相当の電子マネーを自身のアカウントへ移行したとされていう。
加えて、男性はインターネット上で他人のクレジットカード番号や楽天のアカウント情報などの個人情報を不正に収集し、チャット型コミュニティサービス「Discord(ディスコード)」や暗号化通信機能を持つメッセージアプリ「Telegram(テレグラム)」を通じて情報を公開・販売していたと見られている。
道警は2024年8月、Discord上に大量の個人情報が公開されているページを捜査員が確認したことをきっかけに本件の捜査を開始していた。
※「Discord(ディスコード)」は、オンラインゲームやコミュニティ活動などで利用される無料の音声・テキストチャットサービス。
※「Telegram(テレグラム)」は、ロシア発のメッセージアプリで、匿名性が高く、セキュリティの強固さを理由に違法情報のやり取りにも使われることがある。

道警の調べでは、男性が公開していた個人情報の件数は約20万件に及び、1件あたり約1,000円で販売されていた。
これまでに合計200万円ほどの利益を得ていた可能性があるといい、男性は「遊ぶ金が欲しかった」と容疑を認めているとのこと。
さらに、道警はこの男性がネット上に公開していた個人情報を使って不正アクセスを試みたとして、兵庫県姫路市の20歳の男性、さいたま市の16歳の男子高校生、京都市の16歳の男子高校生のあわせて3名を、不正アクセス禁止法違反などの疑いで同日までに書類送検。
3名はいずれも「物欲や好奇心からやってしまった」といった趣旨の供述をしているということです。

警察は引き続き、インターネット上での個人情報流通の実態や、被害の全容解明に向けた捜査を進めているとしています。

【参考記事】
https://www.hbc.co.jp/
https://mainichi.jp/

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