栃木県警で、個人情報を含むメモ内容がSNSで拡散される事態が発生したと発表した。

県警によると2024年9月に、宇都宮中央署の50歳代の男性警察官が覚醒剤取締法違反容疑で宇都宮市内の会社員宅を捜索。
この時、別件の捜査情報を含むメモ帳を現場に置き忘れた。
会社員は警察官が置き忘れたメモ帳を自宅で発見するが、届け出をせずそのまま所持。
その後、2024年10月18日に警察が会社員を逮捕した際、取り調べ時に置き忘れられたメモ帳について言及されたことで置き忘れが判明した。
メモ帳を置き忘れた警察官は、置き忘れに気づいていながら報告を怠っていたことも発覚している。
メモ帳には、関係者46人の氏名、住所、生年月日、職業など、複数の捜査事案に関する個人情報が含まれていたことが確認されており、情報流出を懸念した警察はインターネット上で調査を実施。
結果、SNS上でメモ帳を撮影した画像が流出している事態が確認された。
公表時点では、SNSで情報を拡散した人物については、栃木県警が捜査を進めているとのことで、逮捕された会社員が関与していたかどうかは明確になっていない。

栃木県警は対応として、情報流出によるリスクを考慮して全関係者に直接面会して説明と謝罪を行っている。
また、今後は不要なメモの現場持ち出しを避け、保管方法の徹底を図る方針を示している。
なお、置き忘れの報告を怠っていた警察官に対しては調査結果をもとに処分を検討。
一方の会社員に対しても、メモ帳の置き忘れに気づいていながら届け出なかったとし、横領として再逮捕している。

【参考記事】
https://www.yomiuri.co.jp/national/20241108-OYT1T50185/
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20241108/k10014633261000.html