英国防省が使用する給与システムが、悪意ある攻撃者からのサイバー攻撃を受けていたことが判明した。

攻撃者は給与システムに不正にアクセスし、海軍、陸軍、空軍の現職や過去のメンバーに関する個人情報を窃取した可能性が指摘されており、氏名や銀行口座などの情報が含まれていたという。
具体的な被害の実態や、攻撃者がデータをどのように利用したのかについては分かっていないとされており、個人情報の流出以外にもデータがどのように悪用される可能性があるかも明らかにされていない。
英政府は、同攻撃に対処するための措置を検討中とのことで、具体的な対応策や影響を受けた軍関係者を保護するための計画を打ち出す見通しとされている。

また、当該攻撃について英国のスナク首相やシャップス国防相などは特定の国についての言及を避けながらも、「外国政府が関与した可能性は否定できない」とコメント。
他の報道機関では中国による関与を指摘する声も挙がっている。
中国政府はサイバー攻撃に関与した形跡を否定しているものの、過去の類似事件から実際には国家や非国家主体によるサイバー攻撃が行われている実態も確認されている。

【参考記事】
https://www.bbc.com/japanese/articles/c72p4qrp1j7o
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGR07ATY0X00C24A5000000/
https://www.newsweekjapan.jp/headlines/world/2024/05/496758.php