税理士試験1,315名分の個人情報、約11年間公開状態になっていた【TAC】

2025年12月4日、資格取得の専門予備校を運営する「TAC(TAC株式会社)」において、過去の受講生に関する個人情報がインターネット上で閲覧可能な状態になっていた事態が確認された。

流出した可能性があるのは、2013年度税理士試験の合否結果調査に関する1,315名分の情報で、氏名、住所、TAC会員番号、科目などの受講に関する情報全般、試験会場、過去の合格実績などが含まれていたという。
問題のファイルはCSV形式(表計算ソフトで扱うデータファイル)で、2014年7月下旬から2025年11月中旬までの約11年間、ウェブ上で公開された状態にあったとされている。
発覚のきっかけは、対象となった受講生が自身の名前をインターネット検索したところこのファイルが見つかり、TACに連絡したことによる。
原因は、通常の業務とは異なる一時的なデータ扱いを行った際の作業ミスで、担当者と責任者が保管状況の確認を十分に行わなかったためだとしている。

問題発覚後、TACはすぐにファイルを削除し、閲覧できないよう対応。
現在までに、情報の不正利用に関する被害は確認されていないとのこと。
TACは全従業員に対し個人情報の管理の重要性を改めて周知し、業務フローの見直しと徹底を図ることで再発防止に取り組む方針としている。

【参考記事】
https://www.tac-school.co.jp/

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