現代のビジネス環境において、サイバーセキュリティは単なるITの問題ではなく、経営全体の根幹に関わる重要な課題です。企業の成長戦略と密接に関連しており、適切なセキュリティ対策が事業の継続性と成長を大きく左右します。この記事では、セキュリティがどのように経営課題として捉えられ、ビジネスの各側面にどのような影響を与えているのかを詳しく掘り下げていきます。

セキュリティ投資と事業成長の相関性(調査結果)

セキュリティに対する投資と企業の収益性の間には明確な正の関連が存在します。セキュリティ対策への投資は、リスクの低減だけでなく、企業のブランド価値を向上させる効果もあります。投資された資金は、未来のセキュリティインシデントによる損失を防ぐだけでなく、顧客データの保護を通じて顧客満足度を高め、結果として顧客のリテンション率の向上に寄与します。

当社が300名の経営者層を対象に行った調査では、セキュリティ年間投資額500万円以上の企業のうち7割が、直近3年間の事業成長率も100%を超える、という結果になりました。

セキュリティ投資と事業成長の相関性

このようにセキュリティ投資はただのコストではなく、企業の成長に直結する重要な戦略投資であるという認識を持っていただけますと幸いです。

【調査概要】
・調査期間/2024年2月28日~3月1日
・調査機関/外部調査機関委託
・有効回答数(サンプル数)/300件
・調査方法(集計方法、算出方法)/インターネット調査

不正アクセス等インシデント発生の情報開示後の株価変動

サイバーセキュリティインシデントが公になった場合、企業の株価には一時的に悪影響を与えることが多いですが、このような状況を企業がどのように扱うかが重要です。適切なコミュニケーションと迅速な対応により、企業は株主の信頼を再構築し、中長期的な投資家の支持を確保することができます。公開後の透明性と対策の実施は、企業評価を再度高めるチャンスとなり得ます。市場は、堅実なリスク管理と危機対応能力を評価し、それに応じて企業の株価も回復することが観察されます。

サイバーセキュリティ経営ガイドライン

サイバーセキュリティ経営ガイドラインは、組織のセキュリティ戦略を形成し、全社的な取り組みを統一するための重要なドキュメントです。これには、リスク評価、防御策の実施、インシデント対応プロセス、従業員教育といった要素が含まれます。経営層が直接関与し、セキュリティを組織全体の優先事項として位置づけることで、企業はサイバーリスクを効果的に管理し、事業の持続可能性を保つことができます。

詳細はこちらから:経済産業省 サイバーセキュリティ経営ガイドライン

サイバーセキュリティ経営可視化ツール

サイバーセキュリティ経営可視化ツールは、企業がセキュリティ状態をリアルタイムで把握し、必要な対策を迅速に講じるためのキーとなる技術です。このツールを利用することで、経営者はセキュリティリスクの現状と対応策を直感的に理解し、意思決定を行う際の支援を受けることが可能です。経営層とIT部門が共に利用することで、組織全体のセキュリティ意識が向上し予防的な対策が促進されます。

詳細はこちらから:サイバーセキュリティ経営可視化ツール

アクトのサイバーセキュリティ対策支援

アクトが提供するEDR+SOCサービス「セキュリモ」は、サイバー攻撃に対してAIでリアルタイム検知し、攻撃内容の可視化と分析内容を報告するPCやサーバーのセキュリティサービスです。弊社SOCチームが、グローバルトップクラスの検知率・防御力を持ったEDR(SentinelOne、Cybereason)のおまかせ運用を実現します。

アクトはSentinelOneとMSSP契約を持つ正式パートナーかつ、国内唯一のIRパートナーであり、 平常時からインシデント対応までお客さま負担をかけることなく、最高レベルのサイバーセキュリティをご提供します。

また、IT導入補助金対象サービスの『データお守り隊』もご提供しております。
EDR+SOC+簡易サイバー保険をお手頃価格でパッケージしたサービスです。補助金を申請することで低コストで高度なサイバーセキュリティ対策を実現できます。
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