生成AIと言えば「ChatGPT」を連想される方もいるのではないでしょうか。公開からわずか2カ月でユーザー数1億人を突破したこのツールは、直近でも小規模組織向けのプラン「ChatGPT team」などがリリースされており、企業でもこれらのAIツールを利用し業務の効率化を図る動きが活発になっています。

そこで今回は、急速に発展する生成AI技術がもたらすセキュリティリスクに焦点を当て、企業が直面する潜在的な脅威を解説します。

生成AIによるセキュリティリスクとは

生成AIの急速な発展に伴い、その利用にはさまざまなセキュリティ上のリスクが伴います。特に注意すべきリスクを以下に詳述します。

生成AIの悪用による個人情報の漏洩

生成AIはユーザーの入力に基づいて情報を生成しますが、この特性が個人情報漏洩のリスクを引き起こす可能性があります。特に、機密性の高い情報を取り扱う医療従事者や公務員などがAIに情報を入力する際には、注意が必要です。不適切な情報管理が原因で重要な個人情報が外部に流出し、悪意のある第三者によって悪用される恐れがあります。

生成AIによるフェイクニュースの拡散

生成AIは高度にリアルな画像や動画、音声を生成できるため、これを悪用したフェイクニュースの拡散が懸念されています。例えば、公的な人物の偽のスピーチやニュースを作成し、社会的な混乱や誤情報の拡散を引き起こす可能性があります。これは特にデジタルメディアの信頼性に対する深刻な脅威となり得ます。

生成AIを利用した詐欺行為の増加

生成AIを活用した新しい形の詐欺が登場しています。特に、実在しない人物の音声や画像を作成し、なりすましや詐欺行為に利用されるケースが増加しています。これにより、個人や企業は金銭的な損失だけでなく、評判の損失にも直面するリスクが高まっています。

生成AIが制御不能になる危険性

生成AIは、ユーザーの意図しない不適切な回答や虚偽の情報を生成するリスクがあります。この現象は、AIが幻覚症状を示す「ハルシネーション」と呼ばれ、ユーザーに誤解を与える可能性があります。これは企業の信頼性やブランドイメージに悪影響を及ぼす恐れがあります。

生成AIによるセキュリティリスクの具体例

最近のセキュリティの動向を見ると、生成AIの急速な発展が新たな脅威を生み出していることが明らかです。企業や個人が直面するこれらのリスクを理解し、適切に対応することが重要です。以下では、生成AIに関連する主なセキュリティリスクの具体例を、現在のセキュリティ情勢を踏まえつつ解説します。

生成AIによる偽造画像の生成

生成AIによって作られたリアルな偽画像や動画は、社会に混乱を招く大きなリスクとなっています。
実際に、政治家や著名人のフェイク動画がネット上で拡散され、大きな問題になっているケースもあります。
これらの偽造コンテンツは、選挙の結果を歪めたり、個人の評判を損なうなど、社会的な影響が計測し難いほど大きなものです。特に、ディープフェイク技術の進化により現実と見分けがつかない偽造コンテンツが生成され、これを悪用した詐欺やデマの拡散が懸念されています。このような偽造コンテンツによる影響は、個人のプライバシー侵害だけでなく、社会全体の信頼構造を揺るがす可能性を秘めています。

生成AIを悪用したスパムメールの増加

生成AIの技術を用いて作成されるスパムメールは、従来のスパムフィルターを容易に回避することが可能です。これらのメールは、ユーザーの行動や興味を学習し、より巧妙で説得力のある内容を持つため、ユーザーが詐欺に気づかずに重要な情報を漏洩させるリスクが増大しています。ビジネス環境においては、これが重要な企業情報の漏洩や経済的損失に直結する危険性があります。

生成AIによる偽の音声の合成

生成AIが生み出す偽の音声は、特にセキュリティが重視される金融機関や法的機関での認証システムにとって大きな脅威です。実在の人物の声を模倣した偽の音声が使われることで、音声認証システムを騙し、不正アクセスを可能にする事件が報告されています。このような事例は、音声認証技術の信頼性に疑問を投げかけ、セキュリティ強化への新たな要求を生んでいます。

生成AIを利用した巧妙なフィッシング詐欺

フィッシング詐欺は生成AIの進化により一層巧妙化しています。AIがユーザーの興味や過去の行動パターンを分析し、パーソナライズされたメッセージを作成することで、従来のフィッシングメールよりも高い確率でユーザーを騙し取ることが可能になっています。これらのメッセージは、リアルで信頼性が高く、ユーザーが疑いを持つことなく機密情報を提供してしまう危険性があります。

生成AIによるこれらのリスクは、単なる技術的な問題にとどまらず、社会的、倫理的な問題も含んでいます。したがって、企業や個人は、これらの新たな脅威を理解し、適切な対策とリスク管理を進める必要があります。セキュリティ対策の強化とともに、生成AIの利用における倫理規範の確立が求められています。

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