2024年4月23日、群馬大学の医学部附属病院において患者の個人情報が流出する事態が判明した。

公表によると、同病院の電子カルテの入院患者一覧画面がYouTube動画に映り込んだことにより、情報流出したというもの。
この動画は、同病院が使用している製品の導入事例を紹介するもので、同病院の同意の上で製品を開発した会社が作成し、2023年11月23日同社の公式YouTubeチャンネルで公開されていた。
発覚は同病院内でのチェックによるもので、個人情報が公開されている事態が発見されるまでに約5ヶ月経過している。
電子カルテの入院患者一覧画面が映り込んだ原因は、動画作成時のチェックで患者情報が映っていることを見落としたこととされている。
当該動画には、42名分の氏名、患者番号、診療科、入院日などの患者情報が含まれていた。

同病院は、即座に動画の公開停止を同社に依頼し、同日中に動画の公開は停止されている。
同病院は42名の患者とその家族、関係者に謝罪。
今後の対策に向け、個人情報の厳正な管理と情報セキュリティの指導を徹底する方針を示している。
なお、現時点で流出した個人情報が不正に使用された事実は確認されていないとのこと。

【参考記事】
個人情報の漏えいについて(2024年5月22日(水))