サイバー犯罪とは?概要や種類、対策をわかりやすく解説!

サイバー犯罪とは

サイバー犯罪は今や日常生活に密接に関わるリスクとなり、その影響は個人の生活から企業経営に至るまで多岐にわたります。インターネットの普及に伴い、その便利さを享受する一方で、新たな脅威も増加しています。この記事では、サイバー犯罪の基本的な概要から、私たちが直面する具体的な種類、そしてそれに対抗するための対策についてわかりやすく解説していきます。

サイバー犯罪とは

サイバー犯罪とは、インターネットやコンピュータシステムを利用した犯罪行為を指します。これには個人の情報を盗み出す行為、不正にアクセスを試みる行為、ウイルスの拡散、オンライン上での詐欺などが含まれます。近年では、技術の進歩と共に、サイバー犯罪の手法も高度化しており、その脅威はますます拡大しています​​。

サイバー犯罪の分類

コンピュータ犯罪

コンピュータ犯罪は、コンピュータやそのシステムが直接的な犯罪の対象となる行為です。例えば、不正アクセス行為やウイルスの作成・拡散がこれに該当します。

ネットワーク利用

ネットワークを利用した犯罪には、個人情報の不正取得やフィッシング詐欺が含まれます。これらは主に情報の窃盗や詐欺を目的としています。

不正アクセス禁止法違反

不正アクセス禁止法に違反する行為は、他人のIDやパスワードを使って、許可なくシステムにアクセスすることです。このような行為は、重大な情報漏洩を引き起こす可能性があります。

サイバー犯罪の種類

マルウェア攻撃

マルウェアは「悪意のあるソフトウェア」を意味し、コンピュータやネットワークに意図的にダメージを与えたり、不正な操作を可能にするソフトウェアです。例えば、ランサムウェアはユーザーのファイルを暗号化し、解除のための身代金を要求します。このタイプの攻撃は、企業や政府機関だけでなく、個人ユーザーにも広範囲に及ぶ影響を与えています。

フィッシング詐欺

フィッシング詐欺は、正規の組織を装って個人情報を騙し取る詐欺行為です。攻撃者は、銀行やオンラインサービスの偽の通知メールを送り、リンク先でログイン情報を入力させることで個人情報を盗み出します。この手法は個人ユーザーのみならず、企業のセキュリティ侵害にも利用されます。

分散DoS攻撃

分散型サービス拒否(DDoS)攻撃は、対象のサーバーやネットワークに大量のリクエストを送信し、正常なサービスを妨害する攻撃です。この攻撃により、ウェブサイトはアクセス不能に陥り、ビジネスに大きな損害を与える可能性があります。

ワンクリック請求

ワンクリック請求詐欺は、ユーザーが誤ってクリックすることにより契約を結んだと偽り、金銭を要求するオンライン詐欺です。この詐欺は特に若年層をターゲットにしており、知識のないユーザーから不当に金銭を騙し取ります。

インターネット上の犯行予告

インターネット上での犯行予告は、ソーシャルメディアや掲示板を通じて行われることが多く、具体的な暴力行為やテロ行為を予告する内容が含まれます。これにより、大規模な社会的不安を引き起こすことがあります。

サイバー犯罪で想定されるリスクと影響

サイバー犯罪は、経済的損失だけでなく、企業の評判や個人のプライバシーにも深刻な影響を及ぼすことがあります。データ漏洩は顧客情報の不正利用、信用情報の損失、そして法的責任へと繋がることが一般的です。特に企業においては、サイバー攻撃によるデータ侵害が公になると、株価の急落や顧客離れを引き起こす可能性があります​​。

サイバーセキュリティ上の脅威の増大

前述した、ランサムウェア被害が増加傾向にあることに加えて、サイバーセキュリティの脅威は増加しています。右図はNICTが提供するサイバー攻撃関連通信数のグラフですが、2022年(約5,226億パケット)を2015年(約632億パケット)と比較するとその数は約8.3倍となっています。2020年を境に低減してはいますが、依然多くの攻撃関連通信が観測されている状態です。

サイバー攻撃 通信数

※引用:NICT(国立研究開発法人 情報通信研究機構) サイバー攻撃観測網(NICTER)

サイバー犯罪の対策

OSやアプリケーションを常に最新の状態に保つ

オペレーティングシステムや使用しているアプリケーションを常に最新の状態に更新することは、セキュリティ対策の基本です。最新のセキュリティパッチが適用されていない古いソフトウェアは、攻撃者にとって簡単なターゲットとなり得ます。定期的な更新は、既知の脆弱性を修正し、攻撃のリスクを低減します​​。

不審なメールやサイトのファイルを開かない/リンクをクリックしない

フィッシング詐欺やマルウェアの配布に利用されることが多い不審なメールやウェブサイトからのリンクは避けるべきです。見慣れない送信元からの怪しいメールや、信頼できないウェブサイトのリンクをクリックすることは、デバイスを危険に晒す行為です​​。

セキュリティソフトを導入する

信頼性の高いセキュリティソフトウェアを導入することは、サイバー攻撃からシステムを保護する効果的な方法です。EDR(Endpoint Detection and Response)、ウイルス対策ソフトやファイアウォール、侵入検知システムなどが含まれます。これらのツールは、不正アクセスやマルウェアの感染を早期に検出し、対応するための警告を提供します。

パスワード管理を徹底する/強力なパスワードを設定する

安全なパスワードポリシーを採用することは、不正アクセスからアカウントを守る上で重要です。定期的にパスワードを変更し、一般的ではない、予測しにくいパスワードを設定することが求められます。さらに、多要素認証(MFA)の導入により、セキュリティを一層強化することができます​​。

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いまやランサムウェアをはじめとしたサイバー攻撃は企業規模を選びません。セキュリティ対策が不十分な企業を手あたり次第攻撃するため、セキュリティリテラシーやサイバー攻撃に対する対策ができていない中小企業が被害に遭うケースが多くみられます。そこからサプライチェーン攻撃を通じて、大手取引先や関連会社のネットワークに侵入し情報を搾取するといった事案も急増しています。

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