セキュリティ対策は企業経営において非常に重要な要素です。昨今、サイバー攻撃は日々進化し、企業のリスク管理において無視できない存在となっています。この記事では、セキュリティ対策の重要性と必要性、自社での対策方法、そしてセキュリティ関連組織について詳しく解説します。
企業にとってセキュリティ対策が必要な理由
経済産業省から「サイバーセキュリティ経営ガイドライン」が出されている通り、企業におけるセキュリティ対策は重要事項です。 サイバー攻撃は企業の重要な情報や顧客データを危険にさらすだけでなく、ビジネスの信頼性やブランドイメージにも大きな打撃を与えます。
また、金銭的損失や法的責任の問題も発生する可能性があります。従って、セキュリティ対策は企業経営する上で不可欠です。
引用:サイバーセキュリティ経営ガイドライン
サイバーセキュリティは重要な経営課題!
サイバーリスクへの適切な対応は、単に技術的な面だけでなく、組織全体の取り組みが必要です。経営層とセキュリティ部門との間のギャップを埋め、共通の認識を持つことが、効果的な対策を講じる上で重要です。
〇テレワークの影響と内部リスク
テレワークの普及は、サイバーセキュリティに新たな課題をもたらしています。特に、VPN機器やリモートデスクトップへの侵入がランサムウェア感染の主要な原因となっており、これらのリモートアクセス手段をターゲットにした攻撃が増加しています。
さらに、オンラインストレージやクラウドサービスの利用増加、雇用の流動化なども、内部からの情報漏洩リスクを高めています。企業は、テレワークによって変化したIT環境や内部リスクを適切に管理し、対策を講じる必要があります。
〇サイバーセキュリティ対策の継続的な更新
企業のIT環境は常に変化しており、それに伴いサイバー攻撃の手口も進化しています。企業は現行のセキュリティ対策が最新の脅威に対応しているか定期的に見直し、必要に応じて対策をアップデートする必要があります。経営層とIT提供業者が協力して、セキュリティ体制を強化し、攻撃を未然に防ぐことが重要です。
どんな時に相談が必要?
サイバー攻撃は予測が難しく、発生すると大きな被害をもたらす可能性があります。そのため、常にセキュリティ対策を怠らずサイバー攻撃に備えておく必要があります。また、異変を感じたらすぐに対処し、リスクを最小限に抑えるための措置を講じることが重要です。この分野は専門的な知識が求められるため、早めの行動が鍵となります。
サイバー攻撃の兆候
サイバー攻撃の兆候には、システムの不正アクセス、急激なシステムの遅延、未承認のデータ変更などがあります。これらの兆候を見逃さないためには、システムの異常を常に監視し、不審な動きを見つけた際には迅速に専門家に相談することが重要です。
緊急性を伴う場合は?
ランサムウェアの感染やデータ漏洩など、緊急性を伴うサイバー攻撃の場合、迅速な対応が不可欠です。こうした場合には、速やかにセキュリティ専門家や関連組織に相談し、適切な対応策を講じる必要があります。
日々進化するサイバー攻撃
サイバー攻撃は日々進化しており、新たな脅威が常に出現しています。最新の攻撃手法や防御戦略に関しては、専門家の助言を求めることが重要です。IPAや警察庁、NISCなどの組織が提供する最新の情報を参考にすることも有効です。
自社でセキュリティ対策を行っていくには
セキュリティ対策は専門家への相談とともに、社内での取り組みも不可欠です。以下は、自社で実施できる主要なセキュリティ対策です。
セキュリティツールを導入する
セキュリティ対策の基本は適切なセキュリティツールの導入です。不正アクセスやマルウェアから企業のシステムを保護するために重要です。
ソフトウェアのアップデートと脆弱性のリスク低減
ソフトウェアは常に最新の状態に保つことが重要です。古いソフトウェアにはセキュリティ上の脆弱性が存在することが多く、攻撃者に悪用される可能性があります。定期的なアップデートにより、脆弱性を減らし、セキュリティを強化します。
セキュリティ意識を高めるための社員教育
社員へのセキュリティ教育は、サイバー攻撃に対する最前線の防御策となります。従業員が安全なオンライン行動を心がけ、不審なメールやリンクを識別できるようにすることが重要です。
強固なパスワードの作成と定期的な変更
強固なパスワードの作成と定期的な更新は、アカウントのセキュリティを強化する基本的な方法です。個人情報や簡単に推測できる情報を含まないパスワードの使用を推奨します。
不審なメールやリンクの識別と対策
フィッシング詐欺やマルウェアへの感染を防ぐために、不審なメールやリンクの識別が重要です。社員に対して、メールの送信元や添付ファイルを注意深く確認するよう教育し、疑わしい場合は開かないように指導します。
セキュリティ関連組織
以下にサイバーセキュリティに関する行政組織をご紹介します。
IPA(独立行政法人 情報処理推進機構)
IPAは日本における情報セキュリティに関する中心的な組織です。サイバーセキュリティに関する最新の情報、脅威の警告、対策方法などを提供しています。
IPAのウェブサイトでは、多くの資料やガイドラインが公開されており、参考になります。
引用:独立行政法人 情報処理推進機構
警察庁 サイバー犯罪対策
警察庁のサイバー犯罪対策部門は、サイバー犯罪に関する捜査や防犯対策を行っています。サイバー犯罪の予防や被害に遭った際の対応に関する情報を提供しています。
引用:警察庁 サイバー犯罪対策部門
NISC(内閣サイバーセキュリティセンター)
NISCは、日本のサイバーセキュリティ政策の中心となる組織です。サイバー空間の脅威に対する対策の策定、国際的な協力、セキュリティ関連の啓発活動を行っています。
引用:内閣サイバーセキュリティセンター
セキュリティは常に進化し続ける分野です。企業は最新の情報を得るためにこれらの組織と連携し、セキュリティ対策を継続的に強化していくことが重要です。安全なインターネット環境を守るためには、これらの対策を適切に実施し、社員に対する意識向上を図ることが不可欠です。
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