国際的なサイバー攻撃集団アノニマスが注目を集める今、彼らの存在が何を意味し、どのような活動を行っているのかについて、多くの疑問が寄せられています。この謎に満ちた集団は、世界各地で様々な形のサイバー攻撃を行い、政府機関、企業、さらにはテロ組織に対してもその影響を及ぼしてきました。しかし、アノニマスの目的とは何か、そして彼らがどのようにしてこれほどの影響力を築き上げたのかについては、一般にはあまり知られていません。この記事では、アノニマスの概要と代表的な活動をご紹介します。

アノニマスとは

アノニマス(Anonymous)は日本語で「匿名」「名無し」という意味です。今回ご紹介するアノニマスもその名の通り、匿名性を保ちながら活動する国際的なサイバー攻撃集団です。この集団は、政府機関、大企業、さらにはテロ組織に対してもサイバー攻撃を行うことで知られています。アノニマスは、一般的な組織や団体と異なり、中央集権型の組織構造を持たず、全世界にメンバーを持つ分散型組織です。彼らの活動は、政治的なメッセージの発信や社会正義の追求を目的としていることが多く、自由と匿名性のインターネットを強く擁護します。

なぜアノニマスは有名になったのか

アノニマスの名が世界中に広まったのは、彼らが行った一連の大規模で影響力のあるサイバー攻撃によります。特に政治的な事件や社会的な議題に対する立場を明確にし、それに基づいた行動を取ることで、多くの人々の関心を引きました。彼らは、不正や不義に対する抗議の手段としてサイバー攻撃を利用し、しばしば世論を動かすきっかけを作り出しています。アノニマスの攻撃は単なる破壊行為ではなく、しばしば深いメッセージや目的が込められているのです。

ダークウェブとアノニマスの関連性

アノニマスが活動の一環としてダークウェブを利用するのは、その匿名性とセキュリティの高さからです。ダークウェブは、特定のソフトウェアを使用することでのみアクセス可能なインターネットの深層部分で、一般のインターネットユーザーからは隔絶されています。アノニマスは、このプラットフォームを利用して情報交換を行ったり、作戦を計画するなどの活動を行っています。ダークウェブの匿名性は、アノニマスのメンバーが自身の身元を隠しながら活動するのに最適な環境を提供します。

アノニマスの活動

アノニマスの活動は多岐にわたり、彼らが関与したとされる事件は数えきれないほどあります。ここでは、彼らの代表的な活動をいくつか挙げて詳細に解説します。

2010年:【中東】チュニジアやエジプトの政府WEBサイトを攻撃

アノニマスは、中東地域の複数の政府による言論の自由の抑圧に対して、政府関連のウェブサイトを攻撃することで抗議しました。これらの攻撃は、特定の政策に対する不満や、一般市民の声を政府に届けるための試みとして行われました。

2012年:【日本】著作権法改正への抗議

2012年、日本で著作権法が改正された結果、違法ダウンロードが刑事罰化されたことに対する抗議活動としてオペレーションが立ち上がった。この活動では、日本政府と日本レコード協会に宣戦布告し、JASRACや裁判所、政府関連の公式Webサイトをダウンさせた。また、アノニマスはTwitter上で、2ちゃんねるに対しても共闘を呼びかけた。

2015年:トルコ政府への抗議

トルコ政府のISISに対する姿勢を批判し、アノニマスはトルコ政府関連のウェブサイトに対してサイバー攻撃を実施しました。この攻撃は、政府による対テロ政策への不満を表明するものであり、国際社会にトルコのISISに対する姿勢を再考するよう促しました。

2015年:ISIS(イスラム国)メンバーへの攻撃

パリ同時多発テロ事件の後、アノニマスはISISとその支持者を標的に、ソーシャルメディアアカウントの削除や、ISISに関連するウェブサイトへの攻撃を開始しました。この活動は、テロ組織のプロパガンダ拡散を阻止し、その活動に対する国際的な抗議の表明でした。

2021年:ミャンマーの軍事クーデターへの抗議

ミャンマーで起きた軍事クーデターに対して、アノニマスは軍と政府のウェブサイトに対する攻撃を通じて、クーデターへの抗議活動を行いました。この攻撃は、ミャンマー国民への連帯と、民主主義の回復を求める国際的なメッセージとして行われました。

2022年:ウクライナ侵攻への抗議

ロシアによるウクライナ侵攻に抗議し、アノニマスはロシア政府関連のウェブサイトを攻撃しました。これらの攻撃は、侵攻に対する直接的な反対意見を表明し、ロシア政府に圧力をかけることを目的としています。

アノニマスのハッキング手法

アノニマスが使用するハッキング手法は多岐にわたりますが、特に以下の二つの手法が彼らの代表的な攻撃手段として知られています。

システムダウン目的のDDoS攻撃

アノニマスは、DDoS(Distributed Denial of Service)攻撃を頻繁に使用しています。この攻撃手法では、ターゲットとなるウェブサイトに対して大量のアクセス要求を送信し、サーバーを過負荷状態に陥らせます。これにより、ウェブサイトが一時的に利用不可能になり、メッセージを発信するか、あるいはターゲットの活動を妨害することが目的です。

機密情報漏洩を狙うLeak攻撃

Leak攻撃では、アノニマスは対象の組織から機密情報を盗み出し、インターネット上で公開します。この手法は、組織に対するダメージを最大化するため、または公共の利益のために隠された情報を公開する目的で使用されます。Leak攻撃によって、多くの組織は重大な信頼失墜や経済的損失に直面することになります。

アノニマスの活動は、社会や政治に対して重要な影響を与えることがあります。彼らの手法や目的は賛否両論を巻き起こすことが多いですが、インターネット上での自由と匿名性の価値を強調する彼らのメッセージは、デジタル時代の社会において重要な議論を提起しています。アノニマスのような集団の存在は、政府や企業に対する監視の目として機能し、彼らの行動が社会に与える影響は、今後も注目され続けるでしょう。

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