インターネットが普及し、世界中のあらゆる人と、さまざまな情報をやり取りできるようになりました。インターネットの便利さと表裏一体にして存在しているのが、ハッキングによるコンピュータへの侵入や情報の盗難、データの改ざんといった被害に遭う危険性です。最近では、大企業のみならず中小企業を標的にしたサイバー攻撃も数多く発生しています。企業や組織は、データの管理方法などのルールを策定し、徹底しなければなりません。
サイバー攻撃による被害が多様化するなか、さまざまなサイバーセキュリティ対策が必要となっていますが、そもそも「サイバーセキュリティ」とは何なのでしょうか。ここでは、最初におさえておきたい「サイバーセキュリティ初心者のための3原則」をご紹介します。
▮サイバーセキュリティ初心者のための3原則
①ソフトウェアの更新
OS(基本ソフト)やWebブラウザなどのソフトウェアでは、脆弱性(ぜいじゃくせい)と呼ばれるサイバーセキュリティ上の問題が発見されることがあります。脆弱性が残された状態でコンピュータを利用していると、不正アクセスに利用されたり、ウイルスに感染したりする危険性があります。
脆弱性とは、プログラムの不具合や設計上のミスが原因となって発生するもので、決して珍しいものではありません。この問題を解決するためには、ソフトウェアメーカーなどから提供される修正プログラムを定期的に適用して、できる限りソフトウェアを最新の状態に保たなければなりません。
多くのソフトウェアでは、修正プログラムが提供された場合に、「ソフトウェアの更新が必要です」という形で画面上に通知が表示されます。この表示を見たら、必ず更新しましょう。
②IDとパスワードの管理
IDとパスワードは、パソコンやインターネットサービスを利用する際に必要な情報です。 この情報が他人に奪われてしまうと、自分自身になりすまされ、情報機器や各種サービスを勝手に利用されてしまう可能性があります。
その対策として、パスワードは他人に容易に想像されないものを作成する、複数のインターネットサービスで同じパスワードを使い回さないようにすることが大切です。また、フィッシング詐欺などのIDとパスワードを盗み取る犯罪に注意しましょう。
③ウイルス対策サービスの導入
ウイルスに感染しないように対策することは、サイバーセキュリティの基本です。そのために、パソコンのソフトウェアを最新の状態にしておきましょう。さらに、コンピュータにウイルス対策ソフトを導入することも有効です。
▮高度なサイバーセキュリティ対策
最近ではウイルス対策のほかに、ファイアウォールなどの機能を備えた総合セキュリティ対策ソフトが提供されています。ファイアウォールとは、外部のネットワークと内部のネットワークを結ぶ箇所に導入し、外部からの不正な侵入を防ぐことができるシステムのこと。こうしたソフトを活用することで、不正アクセス防止や、フィッシング詐欺サイトへのアクセス防止などの対策ができます。
また、サイバー攻撃の手法が多様化・高度化するなか、従来のセキュリティ製品だけでは対応が難しい場合も増え、それらを網羅するものとしてEDRやSOCが注目されています。SOC(Security Operation Center)とは、サイバー攻撃の検知や分析を行い、その対策を講じることなどを専門とする組織のこと。そして、EDR(Endpoint Detection and Response)とは、パソコンやサーバーの状況および通信内容などを監視し、異常、あるいは不審な挙動があれば管理者に通知するソリューションです。
アクトのサイバーセキュリティ対策支援
アクトでは日頃のIR・SOC業務で多くの知見を持つ当社サイバーセキュリティ事業部のスペシャリストが、企業さまのセキュリティに関する不安を解消するため、全力でサポートさせていただいております。
アクトはEDR・SOCをはじめ、IPA認定『データお守り隊』や総合ID管理ソリューション『JumpCloud』をなど、厳重なサイバーセキュリティ対策を提供しております。
専門のセキュリティチームが監視し、異常が検知された場合は迅速かつ効果的な対応を行っております。
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