愛知県内の中学生を対象とした模擬試験「愛知全県模試」を運営する出版社「学悠出版株式会社」で、不正アクセス被害が判明した。
2025年4月下旬に同社サーバーが外部からの不正アクセスを受け、およそ33万件にのぼる個人情報が流出した可能性があるという。
被害対象となったのは、模試を受験した生徒およびその保護者の情報で、氏名・住所・電話番号・メールアドレスなどで、中には保護者の氏名や連絡先、家庭に関する情報なども含まれていたという。
不正アクセスは、学悠出版が運営するウェブサイトのサーバーに対して行われたもので、専門家の助言を受けながら対応を進め、すでにアクセスは遮断されたとされている。
現時点では、流出したとみられる情報が不正に使用された形跡は確認されていない。
同社は個人情報保護委員会に報告、現在は第三者のセキュリティ専門企業と連携して、原因の究明と再発防止策の強化に取り組んでいると説明。
学悠出版は「ご心配とご迷惑をおかけすることとなり、深くお詫び申し上げます。事態を重く受け止め、今後このようなことが起きないよう対策を徹底してまいります」とコメントした。
「愛知全県模試」は、愛知県の公立高校入試に準じた形式で実施される模擬試験で、年間を通じて延べ約16万人の中学生が参加しており、志望校の合格可能性を判定する目的で広く利用されている。
【参考記事】
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250702/k10014851431000.html
https://news.yahoo.co.jp/articles/7b40c69ae836f400a92a34afe2b41a1ea8a6cc08