センサ関連製品を中心とした電子部品メーカー「日本セラミック」で、不正アクセス被害が発生。
取引先や株主情報など個人情報流出の可能性が浮上している。
同社によると、2025年4月5日にランサムウェアによる被害が発生。
これを受けて、被害の拡大を防ぐためにサーバーを含むすべての情報機器を遮断した。
生産や出荷への影響はなかったものの、業務の一部に混乱が生じたとのこと。
流出した情報として、最大約3万7,600名分の個人情報や約1,500社の取引情報が該当しているとされており、データの内訳は以下の通り。
1. 取引先関係者(約900名 + 約3万7,600名の一部)
氏名
会社名・部署名・役職名
業務用メールアドレス・電話番号など
2. 取引先企業(約350社 + 約1,500社)
会社名
取引製品の情報
取引数量など
3. 株主(現在・過去の株主を含む)
氏名・住所・電話番号
株主番号
株式の所有数(2015年~2024年の各年6月・12月時点)
4. 従業員(現職・退職者を含む)
氏名・生年月日・年齢・住所・電話番号・メールアドレス
年金番号・保険者番号・旅券番号・運転免許証番号・個人番号(マイナンバー)
所属部署・役職名など
5. 採用応募者
氏名・生年月日・年齢
住所・電話番号・メールアドレスなど
対象となる関係者には、順次個別に連絡を実施。
現在までに、流出した情報の不正利用などの二次被害は確認されていないとしており、個人情報保護委員会や警察、外部調査会社と連携して引き続き調査を進めるとのこと。
今後の対策と方針について、今回の被害を受けたサーバーとシステムの使用は停止。
安全性が確認された端末のみで業務を再開するとしており、外部の専門家の助言を受けながら、情報セキュリティ対策の強化と監視体制の再構築を進めるとのこと。
同社は「多くの関係者にご迷惑をおかけし、深くお詫び申し上げる」とした上で、状況の進展があれば速やかに公表するという。
【参考記事】
https://www.nicera.co.jp/