天気予報専門メディア「tenki.jp」が、社外からのサイバー攻撃を受け、一部サービスが利用しづらい状況になっていることが明らかになった。
運営する日本気象協会および「ALiNKインターネット」社が発表している。
「tenki.jp」は、2025年1月5日(日)に最初のDDoS攻撃を受けている。
その後、1月9日午前中にもWEB版に対して再度DDoS攻撃が発生。
同日夕方には一度障害が解消されたが、同日再び攻撃があり、記事発表時点においても障害は断続的に継続しているという。
このDDoS攻撃により、「tenki.jp」のシステム内でネットワーク輻輳(ふくそう)が発生しました。
ネットワーク輻輳とは、インターネットの回線にアクセスが集中し、道が渋滞するように情報が通りにくくなる現象。
この結果、「tenki.jp」のWEB版およびスマートフォンアプリ版で提供されている気象情報サービスが利用しづらい状況となっている。
特に現在、日本海側を中心に大雪による交通機関への影響や暴風雪、高波への警戒が呼びかけられている中、「tenki.jp」が天気予報専門メディアとしての役割を十分に果たせない状況となっており、利用者に影響が生じている。
なお、日本気象協会と契約している放送局、新聞社、通信社など法人向けの気象情報配信については、情報の欠損や遅延などの問題はなく、通常通り提供されているとのこと。
日本気象協会およびALiNKインターネットは対応として、引き続きサービスの完全復旧を目指し、迅速かつ的確な復旧作業を継続。
利用者に対しては、DDoS攻撃が解消されるまでの間、「tenki.jp」のアプリ版や公式Xで日本気象協会の天気予報を確認するよう呼びかけている。
また、日本気象協会は今回のサイバー攻撃を受け、警視庁サイバー犯罪対策課への相談を開始したことを明らかにした。
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