ガソリン券送付で情報流出 4,093名分の個人情報が記載【長野県】

2025年4月24日、長野県の委託を受けて「長野県ガソリン緊急支援事務センター業務」を運営している長野県社会福祉協議会において、メールによる個人情報の誤送信が発生した。

生活困窮者を対象とした「ガソリン緊急支援事業」の一環で、ガソリン券を送付。
しかし4,093名のうち、相談を希望した66名の情報を各地域の支援機関である「まいさぽ(生活就労支援センター)」へ提供する際に誤送信が発生。
「まいさぽ」からの指摘により誤送信が発覚した。
本来送るべき66名分ではなく、誤って4,093名全員の氏名、住所、電話番号が記載されたデータファイルを送信してしまったというものである。
なお、送信されたファイルにはパスワードが設定されており、開封にはその入力が必要であった。
また、誤送信先はすべて「まいさぽ」に限定されており、それ以外への二次的な情報流出は確認されていないとされる。

直後の同日には、すべての送信先に削除依頼のメールを送信するとともに、電話で21か所すべての「まいさぽ」において該当ファイルの削除を確認した。
さらに、5月7日には再度電話により削除状況の確認が行われた。
長野県社会福祉協議会は、今後の対応として以下の措置を取るとしている。

・情報が誤って送信された対象者には、5月9日付で書面により経緯を説明し謝罪する。
・長野県の指導のもと、個人情報の取扱いに関するマニュアルを作成し、全職員に対して研修を実施する。
・個人情報を含むファイルを送信する際には、複数人による確認を徹底する。

また、今回の件に関して自身の個人情報が含まれていたかどうか確認できる窓口も設置された。

【参考記事】
https://www.nsyakyo.or.jp/

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