「近畿厚生局兵庫事務所」で、個人情報を含む書類が所在不明となった事案が2件発生した。
1件目の事案では、健康保険組合から郵送された訪問看護療養費支給申請書の写しが所在不明になっている。
この書類には、被保険者とその被扶養者2名の氏名、生年月日、性別、傷病名、診療内容、保険記号・番号などの個人情報が含まれていた。
2件目の事案では、医療機関から送付された診療報酬の返還関係書類およびそのデータが収められたCD-Rが所在不明となった。
これらには、患者3名の氏名、生年月日、性別、保険記号・番号、診療年月、診療報酬の算定項目といった個人情報が含まれていたという。
両事案に共通する原因として、郵便物の受付から担当職員への受け渡しに至るまでの管理が不十分であったことが挙げられている。
対応としては、1件目の関係者には2月20日から25日にかけて謝罪と説明を実施。
2件目に関しては、3月5日に医療機関へ謝罪しており、患者3名のうち1名からは謝罪不要との回答を受け取った。
残る2名については、医療機関の協力を得ながら連絡を取っている最中という。
再発防止策として、郵送された文書は必ず手渡しにより引き継ぐ運用に変更し、受け取り職員は受付簿に押印の上、施錠可能なキャビネットに速やかに保管することとしたという。
また、キャビネットの鍵は幹部職員が管理し、施錠管理を徹底するとのこと。
加えて、個人情報の取り扱いの重要性について、近畿厚生局全職員への周知を進め、意識の向上を図る方針が示されている。