2025年3月17日、産業用貴金属の製造・販売を展開している「田中貴金属グループ」で、サイバー攻撃被害が発生している。
同社公表によると、台湾の生産拠点「台湾田中電子股份有限公司(TET)」が被害を受けたとのことで、外部の専門家からの情報提供により不正アクセスが判明した。
同社は現地で対策本部を設置、本社と連携して被害状況の調査を開始している。
調査から攻撃者は、TETのサーバーに不正アクセスして一部の管理データを窃取した可能性があるとされているが、現時点では被害範囲や具体的な侵入経路、攻撃手法などについては明らかになっていない。
TETは対応として、インターネット回線の切断やウイルス感染が確認されたファイルサーバーの停止、ファイアウォールとファイルサーバーのログ保全を実施。
台湾と日本の警察・関係機関への報告を行っている。
田中貴金属グループは、今後セキュリティ体制やネットワーク監視の強化を進める方針を示している。
【参考記事】
https://www.tanaka.co.jp/