愛知県の「南生協病院」で使用されていたSSD(記憶装置)の廃棄処分時、一部の業務データが削除されていない状態で外部事業者に引き渡されていたことが判明している。

運営の「南医療生活協同組合」によると、2024年10月中旬ごろに廃棄対象の機器に対して使用されたデータ消去装置がSSDには効果がないことが判明。
これにより、10~20台のSSDに適切なデータ消去処理が行われないまま、処分先の事業者に引き渡される事態となっている。
データ消去作業を担当した職員が、使用したデータ消去装置が主にハードディスクドライブ(HDD)に有効である一方で、SSDには効果がないという仕様を把握していなかったことが主な原因とされている。
現時点で患者の個人情報漏洩は確認されておらず、処分先の事業者が対象機器を破砕処理した可能性が高いことを確認していることからも情報流出のリスクは極めて低いと報告されている。
なお、SSD内が確認できないため、実際にどのような情報が存在していたかは不明とされている。

同組合は再発防止策として、記憶装置の廃棄処分手順を見直し、確実にデータを消去する体制を整備するとともに、記録管理の徹底を図るとしている。

【参考記事】
情報漏えいの可能性に関するお知らせとお詫び
https://minami.or.jp/