鳥取県警察本部は2024年11月19日、サイバー事案の捜査に必要な知識と技術を競う「サイバーコンテスト」を開催した。
コンテストには、県内9つの警察署から31人の警察官が参加。
所属部署を問わず推薦や自主応募で集まった職員たちが、2時間にわたり問題に取り組んだ。
課題は、不正アクセスの追跡や闇バイトに関連する通信アプリの特定、さらにサイバー攻撃の手口分析など実践的な内容となっている。
参加者は各々の経験を活かしながら、正確な解答を目指した。
鳥取県警サイバー安全対策課の有本一彦次席は、「職員一人ひとりがスキルを高め、それを広めることで、サイバー空間の脅威に対処する力を育成していきたい」と意欲を語った。
また、普段から研鑽を積んでいる参加者からは「自身の実力を見直す良い機会になった」との声が寄せられている。
鳥取県ではサイバー犯罪の相談件数が増加傾向にあり、昨年は2127件に達したという。
この状況を受けて警察は、捜査力向上を目指すとともに、市民への啓発活動も強化する方針とのこと。
不審なメールやウェブサイトを避けること、個人情報のセキュリティ対策を徹底することなど、基本的な予防策を呼びかけている。
鳥取県警は、さらなる技術の研鑽と市民の安心を守る取り組みを続けていくとのこと。
警察官による技能向上の取り組みは、巧妙化するサイバー犯罪への効果的な対応を可能にするだけでなく、被害防止にも寄与すると期待されている。
【参考記事】
https://www3.nhk.or.jp/lnews/tottori/20241119/4040019094.html
https://news.ntv.co.jp/n/nkt/category/society/nk87002415defb435a90f059797e88c637