東京都小金井市の高等学校において、生徒情報が他校で閲覧可能な事態が発生した。

2024年4月18日、同学校教諭は生徒指導に関する会議で使用するデータをMicrosoft Teamsにアップロードしたところ、誤って教職員や生徒に共有する設定でアップロードされていた。
閲覧可能となっていたデータには67名の学年、クラス、氏名、入学相談などが含まれていたとのこと。
2024年5月15日、他の都立学校の生徒が東京都教育委員会に連絡を行い問題が発覚。
公表時点で該当データを閲覧したのは、同校の教員と連絡してきた他校生徒1名のみであり、データの二次被害は確認されていない。
なお、連絡を行った生徒が設定ミスを把握した経緯は明かされていない。
原因は、同学校教諭がデータを扱う際に教職員専用のアカウントで取り扱うべきところを生徒と共有するアカウントで取り扱ったことと、Teamsのチーム設定を「パブリック」にしてしまったこととされている。

同学校は、対策としてTeamsの適正な運用に関する研修を実施。
生徒の個人情報の取り扱いルールについて、チェックリストを用いて全教職員に周知徹底を行うという。
また、教育委員会による定期的な点検と確認も実施される予定。

【参考記事】
都立高等学校における個人情報の漏えいについて
https://www.kyoiku.metro.tokyo.lg.jp/press/press_release/2024/