情報システムセキュリティの専門家を認定や教育、訓練を提供するISC2から、サイバーセキュリティ業界で働く女性に焦点を当てた最新の調査レポート「Women in Cybersecurity」が発表された。
同調査はISC2のグローバルサイバーセキュリティ人材調査「ISC2 Cybersecurity Workforce Study」の2023年版に参加した女性のサイバーセキュリティ実務者2,400名から回答を集めたもので、女性のキャリア形成やチーム内での役割、昇進機会についての傾向を明らかにしている。

調査によると、サイバーセキュリティチームにおける女性の割合は平均23%であり、サイバーセキュリティ業界の多様性の重要性を認識している女性は76%に達していた。
しかし、11%の回答者が自身のチームに女性がいないと回答し、21%の男性回答者が女性の割合を把握していないことが指摘されている。
調査結果から、女性サイバーセキュリティ実務者は多様性や公平性の取り組みを重視し、インクルーシブな環境がチームの成功に不可欠だと感じているとのこと。
また、女性の平均給与が男性よりも低いことや、職場での差別や不平等も課題として挙げられている

ISC2のCEOであるクレア・ロッソ氏は、「サイバーセキュリティ業界における女性進出は進展しているが、まだ改善が必要である」と述べ、給与の公平性や多様性の推進が重要だと強調している。
今後もリーダーがDEI活動を強化し、職場での差別をなくすための取り組みが求められる。

【参考記事】
https://www.isc2.org/