IPAセキュリティセンター(情報処理推進機構)から、サポート詐欺に関する相談が急増しているとして注意喚起を行っている。
被害者はウェブサイト閲覧中に突如表示される偽のセキュリティ警告に驚き、指定の番号に電話をかけさせられ、金銭をだまし取られているという。
こうした手口は「サポート詐欺」として知られ、冷静な対処が求められている。

偽のセキュリティ警告が表示される主な事例として以下4つのケースが挙げられている。

1. 不審な広告のクリック
ウェブサイト内の広告には注意が必要。
不審なキーワードや見た目が一般的な広告と異なるものは、クリックすると偽のセキュリティ警告が表示される可能性がある。

2. 不審なサイトに誘導する検索結果をクリック
検索結果には偽のサイトに誘導するものが混ざっていることがある。
特に特定のキーワードで検索する際は注意が必要。

3. アダルトサイトの動画再生ボタンをクリック
アダルトサイトの動画再生ボタンや似せた広告をクリックすると、偽のセキュリティ警告が表示される事例が報告されている。

4. ブラウザの通知機能を悪用した偽のセキュリティ警告通知をクリック
ブラウザの通知機能を利用して画面に表示される偽のセキュリティ警告通知には注意が必要。

IPAからの注意喚起では、偽のセキュリティ警告が表示された場合の対処方法について2つ紹介されている。
まずはエスケープキーによる方法として、パソコンのキーボード【Esc】キーを 3 秒程度押しす。その後、表示された画面右上の X を押すことで警告画面を閉じることが可能というもの。
もう一つの方法は、パソコンの強制再起動による方法だ。
【Ctrl】+【Alt】+【Delete】キーを同時に押し、画面右下の電源ボタンアイコンから再起動を選択することで、パソコンを強制再起動できる。
なお、上記いずれの操作の後にブラウザを再起動する際には注意が必要となる。
ブラウザを再起動する際に、ページの復元を促すメッセージが表示されて復元した場合、不審なページを再読み込みしてしまう恐れがある。
復元を促すメッセージが表示された場合は一度ブラウザを閉じてしまうことが推奨されている。

【参考記事】
サポート詐欺の偽セキュリティ警告はどんなときに出るのか?
https://www.ipa.go.jp/security/index.html