アメリカの証券取引委員会(SEC)の公式Xアカウントがハッキングされ、不正な投稿が行われた。
当該ハッキングによって偽の情報が市場に流れ、暗号資産であるビットコインの価格が一時的に混乱しており、ビットコインの価格は約4万8000ドルまで上昇し、SECが偽情報を削除および否定した後には4万5000ドルまで下落する事態となっている。

SECは声明で、「Xアカウントが侵害され、未承認の投稿が行われたことを確認した」と公表しており、偽のメッセージには「SECがビットコインの現物取引所商品の上場と取引を承認した」とする内容が含まれていたとのこと。
SECはビットコイン現物に連動する上場投資信託(ETF)の承認は行っていないと否定、投稿は不正なものであると強調している。
また、ハッキングによる不正投稿では、SEC登録の証券取引所全てを対象にしたビットコインETFの承認と、SEC委員長の偽コメントも含まれていたという。

SECは不正アクセスがあった時点で2段階認証が有効にされていなかった可能性も含め調査を進めており、2024年1月11日時点でビットコイン市場は不安定な状態が続いている状況にある。

【参考記事】
https://news.tv-asahi.co.jp/news_international/articles/000331900.html
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240110/k10014316241000.html