インターネット詐欺対策ソフト「詐欺ウォール」を提供するBBソフトサービス(BBSS)社は、インターネット詐欺に関わるレポートを公表した。
同レポートによると、マイナポイントにまつわるフィッシングサイトが急増しており、様々な手口での詐欺が増加していることが明らかになっている。

「詐欺ウォール」による10月の詐欺サイト検知率リポートによれば、公的機関から提供された詐欺サイトURL計278件を対象調査したところ、検知数が5,991,276件で前月比168,717件減少という結果が出ている。
詐欺ウォールユーザーが遭遇した詐欺サイトのトップ3として、1位はApple ID、2位がAmazon、3位がイオンカードとなっている。

時期を見越したフィッシング手口の増加

9月末で申請期限が終了したはずのマイナポイントに関連するフィッシングサイトが9倍に増加。
フィッシングメールで、獲得した2万ポイントの期限失効や申請期限が延長されたかのように装う手口が確認されているとのこと。
また、年末年始に向けては「ETC利用照会サービス」や「えきねっと」をかたるフィッシングサイトの増加を示す分析もあり、10月にはETCが約2倍、えきねっとも実数で60%それぞれ上昇している状況という。
これは年末年始の移動需要を見越した動きとみられている。

フィッシングサイトのブランドランキングでは、10月度は三井住友カードが1位、ETC利用照会サービスとえきねっと、マイナポイントのフィッシングサイトが急増している状況に加え、総務省もランキングに4位に位置している。
カテゴリ別の構成比で「官公庁」が大きく上昇しており、「Webサービス」はETCやえきねっとの報告数増加により上昇していることが確認されている。
一方、「携帯キャリア」はSoftBankをかたるフィッシング報告が減少し低下しています。

ユーザーごとにとるべき対策

BBSSはフィッシング詐欺被害防止のため、「メールやSMSで案内されたURLが正規のURLか確認する」「個人情報やクレジットカード番号の入力を促すメール・SMSに注意する」「ログインID・パスワードの使い回しを控える」「セキュリティソフトやネット詐欺専用ソフトを導入する」などの対策方法をユーザーに呼びかけている。

【参考記事】
マイナポイント申請期限終了後に様々な手口で偽サイトへ誘導するフィッシング詐欺が前月比9倍に急増
https://www.sagiwall.jp/